「きみにしか聞こえない」的な。
◆ラスト、ジールルート終えてきました。
・楽しめなかったのか、クソゲーだったのかと言われればそうでもない。すごく微妙なラインだけど。
ジールルートでは一番最初に主人公の正体教えてくれて、ミカエリスルートでやれなかった堕天の葛藤を存分にやってくれたしね。気持ちが動き始めて混乱してるジール様に、主人公からキスしちゃう展開とかはどうかと思ったけど。ジールに堕天して欲しくないと言いつつ、めっちゃ絡みに行く主人公はまさに天使を誑かす悪魔と思った。まあでも主人公の「どうせ封印されるんだから最後くらいわがまま言いたい」という気持ちは分かる。「最後は部下としてそばにいたい」という思いもいじらしい。でもってジール様がカタブツだから、主人公の方からアプローチかけないとゲームにならないってのも分かるので、納得はしてます。
・ルシファーが堕天した理由、欠けた羽の謎なんかも分かってスッキリ。
欠けた羽は灯台下暗し。ベリアルめっちゃオイシイな。
堕天した理由も納得いくものだったけど、元々は人間や天使を守るためだったってーんなら、魔界の王になってるのはすごい皮肉ですね。神も言ってたけど。人の子らのために神に弓引いたのに、自分が人に不幸を振りまく災厄になるって、ルシエルをも凌ぐ耐えがたいほどの悲劇じゃないか?ルシファーが孤高を気取って一人を愛そうとしなかったのは、そこに罪の意識があったからかもしれない。堕天したとは言え、人を蝕む悪魔とは本当の意味では慣れあえないと一線引いていたというのもあったのかも。あっさり転生されたのも、そんな自分に疲れ切っていて、一度リセットしたかったのかもしれないなあ。
まあこのへんの謎は、今までさんざん引っ張ってくれただけあって納得の種明かしでした。
・ただやっぱりそこまで入り込めた訳でもなく…。
これはこのゲーム全体に感じることなんですが、このゲームは主人公とプレイヤーで感覚がズレることが多すぎる。いや、感覚というか情報か。自己投影派に優しい無個性主人公にしろって言ってる訳じゃなく、主人公が1キャラクターとして何考えてるのか分からない。「え???なんでそうなんの?????」ってログ読み直すことがしょっちゅうありました。私が流し読みしてるってのもありますけど。主人公だけじゃなく他キャラもいまいち分からなかったりするし…。
例えばジールルートの終盤、覚醒ルシエルがヴァーチェに殴り込みに行くところ。
「何故トドメを刺さない…!」「ジール様だって何故…」「私にお前が殺せるはずがない!」「私だって!」
って流れとか、一見「愛する者同士の悲しき命の奪い合い」みたいになってますがコレ、ルシエルは事前に「ジールを助けるために来た」って言ってますからね。ジールも「私を守ろうと言うのか」って言ってますからね。なんでトドメ云々の話になってんですか。助けに来たっつーのにトドメ刺してどうすんですか。君たちなんの話してるの?私にだけ見えない文章が間にあったの??
特に終盤になると、主人公やキャラ達は何かしら覚悟して物事に挑むけど、それを周知の事実みたいに頷きあうだけでプレイヤーには説明してくれない…ってことが多い。
キャラ「お前…まさか…本気かよ…!」
主人公「私がやるべきことはこれしかないから」
プレイヤー「え??何やるの???」
とか、
キャラ「どうすればいいかは分かっているな。早く行け!」
主人公「でもあなたが…!」
プレイヤー「え??何??どうすればいいの??」
みたいな。この直後に主人公の行動の真意が明かされるのなら分かるけど、そのまま延々続きますからね。こんな状態では誰に対しても感情移入などできないので、バトルなり恋愛なりで盛り上がっても「え?どうなってるの??結局何がしたかったの??」と混乱するばかりというか。
◆総合的には…クソと罵るほど酷くはないけど、決して良作でもない、微妙ゲーというのが私の評価かなあ。★5で表すと2~3くらい。
まあでもルシファーの転生に関する謎は回収して、物語としてきちんと完結してくれたのは良かったです。攻略制限のあるルートで少しづつ、しかし確実に謎が解けていくのも良かった。きつい攻略制限は賛否両論かもしれませんが、最後の最後にラスボスの姿が明らかになり、悪魔陣営も天使陣営もそれぞれ報われ大団円…というのも気持ちよく終われました。
恋愛面においては全体的にチョロ過ぎる感はしますが、まあ最低限触れ合う描写はあるのでここんとこはスルーすべきかな…。途方もない時間を生きてきたはずの天使&悪魔が揃いもそろってあっさり落ち過ぎとは思いますが、ここを突っ込みだすと全部駄目になるのでもう受け入れるしかない。それにしてもミカエリス&双子は輪をかけてチョロいですけど。
・個人的に好きなキャラはベリアル、アデル、双子あたりかな。
ベリアルは中井さんの声で萌えられるか不安だったんですが(嫌いなのではなく私の中でゾロ=聖域なので)、高慢で気だるげな喋り方がなかなかツボに入りました。話も好き。
アデルは本人ルートだと話の流れに納得できないんですが、色んなルートで出てきてチヤホヤしてくれるのが心地よかった。ほんとチャラ男キャラに甘くなったものである。つってもアデルは本当にイイヤツなんですよ。あともふもふは正義。
双子は完全にショタコンゆえです、すいません。メタトロンまじ天使。サンダルフォンも天使。話も過程はともかく「堕天上等!!意地でも主人公に付いて行ってやる!!」とひたむきなところが良かった。
サブキャラだとフェルが好きです。おバカっぽい感じが癒し。ベルと双子とわちゃわちゃ遊んでてほしい。
・全キャラ一通りグッドEDを見たくらいで、ほかのEDはほとんど見てないんですが、このゲームはこれで終了とします。
初ロゼゲーでしたが、そこまでクセの強い作品とは思わなかったかな。確かにエロ展開はノルマの如く入れられて「いや別にそんな無理やりムーディな展開に持っていかなくていいから」とはたびたび思いましたが、短いので丸ボタン連打してれば済んだ。ジールルート終盤でジールの部屋に行ったら、二人がベッドの上で並んで座って語らいだした時は笑いましたよ。座るならソファだろ!堕天だの何だの言っといて最初からやる気満々かお前ら!
レビューはできるだけ書きたい…とは思っていたけど、さすがにこのゲームはいいかなあ…。需要ないにも程があるというか…なんつったってロゼ倒産してるし…。小売りのために書くゥ…?いや、でもこの評価で私のレビューが販促になるとは思えない…。
◆という感じの「ブラック・コード」感想文でした。
◆ラスト、ジールルート終えてきました。
・楽しめなかったのか、クソゲーだったのかと言われればそうでもない。すごく微妙なラインだけど。
ジールルートでは一番最初に主人公の正体教えてくれて、ミカエリスルートでやれなかった堕天の葛藤を存分にやってくれたしね。気持ちが動き始めて混乱してるジール様に、主人公からキスしちゃう展開とかはどうかと思ったけど。ジールに堕天して欲しくないと言いつつ、めっちゃ絡みに行く主人公はまさに天使を誑かす悪魔と思った。まあでも主人公の「どうせ封印されるんだから最後くらいわがまま言いたい」という気持ちは分かる。「最後は部下としてそばにいたい」という思いもいじらしい。でもってジール様がカタブツだから、主人公の方からアプローチかけないとゲームにならないってのも分かるので、納得はしてます。
・ルシファーが堕天した理由、欠けた羽の謎なんかも分かってスッキリ。
欠けた羽は灯台下暗し。ベリアルめっちゃオイシイな。
堕天した理由も納得いくものだったけど、元々は人間や天使を守るためだったってーんなら、魔界の王になってるのはすごい皮肉ですね。神も言ってたけど。人の子らのために神に弓引いたのに、自分が人に不幸を振りまく災厄になるって、ルシエルをも凌ぐ耐えがたいほどの悲劇じゃないか?ルシファーが孤高を気取って一人を愛そうとしなかったのは、そこに罪の意識があったからかもしれない。堕天したとは言え、人を蝕む悪魔とは本当の意味では慣れあえないと一線引いていたというのもあったのかも。あっさり転生されたのも、そんな自分に疲れ切っていて、一度リセットしたかったのかもしれないなあ。
まあこのへんの謎は、今までさんざん引っ張ってくれただけあって納得の種明かしでした。
・ただやっぱりそこまで入り込めた訳でもなく…。
これはこのゲーム全体に感じることなんですが、このゲームは主人公とプレイヤーで感覚がズレることが多すぎる。いや、感覚というか情報か。自己投影派に優しい無個性主人公にしろって言ってる訳じゃなく、主人公が1キャラクターとして何考えてるのか分からない。「え???なんでそうなんの?????」ってログ読み直すことがしょっちゅうありました。私が流し読みしてるってのもありますけど。主人公だけじゃなく他キャラもいまいち分からなかったりするし…。
例えばジールルートの終盤、覚醒ルシエルがヴァーチェに殴り込みに行くところ。
「何故トドメを刺さない…!」「ジール様だって何故…」「私にお前が殺せるはずがない!」「私だって!」
って流れとか、一見「愛する者同士の悲しき命の奪い合い」みたいになってますがコレ、ルシエルは事前に「ジールを助けるために来た」って言ってますからね。ジールも「私を守ろうと言うのか」って言ってますからね。なんでトドメ云々の話になってんですか。助けに来たっつーのにトドメ刺してどうすんですか。君たちなんの話してるの?私にだけ見えない文章が間にあったの??
特に終盤になると、主人公やキャラ達は何かしら覚悟して物事に挑むけど、それを周知の事実みたいに頷きあうだけでプレイヤーには説明してくれない…ってことが多い。
キャラ「お前…まさか…本気かよ…!」
主人公「私がやるべきことはこれしかないから」
プレイヤー「え??何やるの???」
とか、
キャラ「どうすればいいかは分かっているな。早く行け!」
主人公「でもあなたが…!」
プレイヤー「え??何??どうすればいいの??」
みたいな。この直後に主人公の行動の真意が明かされるのなら分かるけど、そのまま延々続きますからね。こんな状態では誰に対しても感情移入などできないので、バトルなり恋愛なりで盛り上がっても「え?どうなってるの??結局何がしたかったの??」と混乱するばかりというか。
◆総合的には…クソと罵るほど酷くはないけど、決して良作でもない、微妙ゲーというのが私の評価かなあ。★5で表すと2~3くらい。
まあでもルシファーの転生に関する謎は回収して、物語としてきちんと完結してくれたのは良かったです。攻略制限のあるルートで少しづつ、しかし確実に謎が解けていくのも良かった。きつい攻略制限は賛否両論かもしれませんが、最後の最後にラスボスの姿が明らかになり、悪魔陣営も天使陣営もそれぞれ報われ大団円…というのも気持ちよく終われました。
恋愛面においては全体的にチョロ過ぎる感はしますが、まあ最低限触れ合う描写はあるのでここんとこはスルーすべきかな…。途方もない時間を生きてきたはずの天使&悪魔が揃いもそろってあっさり落ち過ぎとは思いますが、ここを突っ込みだすと全部駄目になるのでもう受け入れるしかない。それにしてもミカエリス&双子は輪をかけてチョロいですけど。
・個人的に好きなキャラはベリアル、アデル、双子あたりかな。
ベリアルは中井さんの声で萌えられるか不安だったんですが(嫌いなのではなく私の中でゾロ=聖域なので)、高慢で気だるげな喋り方がなかなかツボに入りました。話も好き。
アデルは本人ルートだと話の流れに納得できないんですが、色んなルートで出てきてチヤホヤしてくれるのが心地よかった。ほんとチャラ男キャラに甘くなったものである。つってもアデルは本当にイイヤツなんですよ。あともふもふは正義。
双子は完全にショタコンゆえです、すいません。メタトロンまじ天使。サンダルフォンも天使。話も過程はともかく「堕天上等!!意地でも主人公に付いて行ってやる!!」とひたむきなところが良かった。
サブキャラだとフェルが好きです。おバカっぽい感じが癒し。ベルと双子とわちゃわちゃ遊んでてほしい。
・全キャラ一通りグッドEDを見たくらいで、ほかのEDはほとんど見てないんですが、このゲームはこれで終了とします。
初ロゼゲーでしたが、そこまでクセの強い作品とは思わなかったかな。確かにエロ展開はノルマの如く入れられて「いや別にそんな無理やりムーディな展開に持っていかなくていいから」とはたびたび思いましたが、短いので丸ボタン連打してれば済んだ。ジールルート終盤でジールの部屋に行ったら、二人がベッドの上で並んで座って語らいだした時は笑いましたよ。座るならソファだろ!堕天だの何だの言っといて最初からやる気満々かお前ら!
レビューはできるだけ書きたい…とは思っていたけど、さすがにこのゲームはいいかなあ…。需要ないにも程があるというか…なんつったってロゼ倒産してるし…。小売りのために書くゥ…?いや、でもこの評価で私のレビューが販促になるとは思えない…。
◆という感じの「ブラック・コード」感想文でした。
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