秋だし読書感想文

2017.10.11 18:17|読書感想文
◎ネタバレ注意◎

・畠中恵「ちんぷんかん」「いっちばん」
  

感想書く前に二冊読んでしまったのでまとめて。
小紅の話が切なかった~。家を出ていく松之介、修行に出る栄吉、とどんどん人がいなくなってしまう若旦那の寂しさと、いつもそんな思いを抱えてた兄やたちの寂しさ切ない…。
続けて読んだ「いっちばん」では地獄で出会った冬吉と再会してワーーーッってなりました。
「餡子は甘いか」の栄吉の話もすっごい良かった。栄吉は根が真面目だから、菓子作りをリタイアして別の道を探すならそれはそれでやっていけると思うんですよね。菓子が不味いのも事実だし、辞めるってんなら誰も強く引き止められないんでしょうが、ようやくここで一つの才能を認められて本当に良かった。ずっと好きでい続けられることも才能だと思うのでいつかちゃんと美味い菓子を作ってほしい…。

・高田郁「心星ひとつ」

もう澪の周り優良物件だらけすぎて!引く手あまた!どこ選んでも正解すぎる!!いや登竜楼だけはひっかけだったけど!
ただ登竜楼or吉原のお店再建、でどちらも選ばずつる屋を続ける、ってのは割と最初から見えてたんですが、その次の選択肢もまたきっつい…。
好きな人と添い遂げられるのはこの時代とても幸せなこと。と、相手の妹も母親も応援してくれてるし、一足先にお嫁に行った美緒も女として幸せになってずっときれいになった。しかもずっと片思いだと思ってた小松原さまから「生きるのなら下がり眉がいい」とプロポーズ…。こりゃもう女の子なら舞い上がってそこで幸せなキスをして終了してもおかしくないもんね…。この時代だと澪ももう年増だし、ここらでいったん落ち着きたくなるよね…。誰にも責められないよね…。
でも野江ちゃんとの縁もここで切れるし、料理人としての道も途切れるかもしれないってなると、やっぱり最初から答えは決まってる気がする。というか小松原さまは料理をしてる澪が好きだと思ってたので、ストレートにプロポーズしてくれたのにはちょっとオドロキました。それとも小松原さまは、既に澪が武家の嫁と料理人を両立する未来を見てるんだろうか。
続きが気になりすぎるーーー!!あとげんさい様まさかここで終わらないよねーーー!!??小松原さまが本気出してきたんだからここで頑張らなきゃこのままかっさらわれて終わるぞーーーー!!!

・綾辻行人「びっくり館の殺人」

児童書風の装丁の不気味な雰囲気が好きだったけど、本筋のミステリに関してはシンプルであっさり。子供でも読めるミステリ、みたいなシリーズとして書かれたっぽいからかな?オチもちょっと不気味で不思議で、本格ミステリというよりホラー寄りな感じだった。

・小川洋子「原稿零枚日記」

タイトルと書き出しからしてエッセイなのかな?と今まで避けてたんですが、改めて読んでみると色んなことがおかしすぎて面白い!
主人公はもちろん周りの人間も何から何まで不気味&不思議すぎて、「その〇〇とはあなたの想像上の人物ではないですか?」と言いたくなることが度々ありました。誰の言ってることも信じられないし、主人公がどこまで正気なのかもゼンゼン分からない面白さと怖さ。
でも一応主人公が作家というのは本当…なのかな?でもあんまり売れてなくて生活保護を受けてる、という設定なんでしょうか。一冊まるまる読んでもそれすら確信が持てません。
どの話も不気味で怖面白かったけど、個人的に現代アート巡りの話は世にも奇妙な物語でやってほしいなと思った。ツアーの最中に次々消えていく人々、って怖すぎ。面白かったです。

・畠中恵「ころころろ」

いつもの短編集だけど今回は「若旦那の目が見えなくなった」事件が一冊まるまる響いてて、全体を通して切ない話が多かった。
というか「どうせ一話で解決するんでしょ?」と高を括ってたので2話の最後でも治らなかったのはびっくりしました。
個人的には小ざさの別れが特に切なかったな~…。
「物語の終わり」での神様とのやり取りではちょっと和みました。神様ホイホイを仕掛ける方も仕掛ける方だけど引っかかる方も引っかかる方だよ!その神様相手でも容赦ない兄やも厄介ごとに巻き込まれてめんどくさそうな和尚も面白かったです。

・綾辻行人「奇面館の殺人」

いつもの登場人物紹介がないのは全員が面で顔を隠す、という趣旨のせいなのか…。めんどくさいし絶対後で中身入れ替わるだろうし自分でメモ取っとくか…。と、久しぶりにメモしながら読んでましたが、今思うとやられたーって感じです。確かに顔が見えないのはまだしも、名前すら全員きっちり名乗らないのは変だなとは思ってたんですよね。種明かし後はカゲヤマイツシだらけで訳わかんなくて軽く混乱しました。

全員が顔を隠す謎の会合、雪山の山荘、シリーズ随一の狂気に満ちていた「暗黒館」との繋がりを感じさせるような「未来の仮面(暗黒の仮面)」、首と指の切断された死体…と、不穏な要素が多すぎてどんな凶悪な事件が!!??とワクワクしてたのに、まんまと騙されたーって感じです。良い意味で。

そして長らく読んできた綾辻行人の館シリーズも、これで既刊はぜんぶ読んでしまいました。これで私も新刊をじりじり待つ館ファンの仲間入り…。しかもあとがきで知ったところによると、館シリーズは全10巻で、次が最後になるって決まってたんですね。二重に寂しい。新刊待ってます…。

・京極夏彦「数えずの井戸」

登場人物が誰も彼も病み過ぎてる件。欠けてるとか数えても意味ないとかどうとか、とにかく病んでる人が多すぎてモノローグっぽいところは失礼ながらかなりすっ飛ばして読ませてもらいました。めちゃめちゃ分厚いしこの本。
そのうちの半分(播磨、菊、三平)がぼんやり無気力系なのがなおさらキツかった。読んでるだけで鬱になるというか。三者三様にそれぞれ狂ってる柴田、綺羅、主膳の方がまだ読み応えあったかな…。
けど登場人物同士が出会い、どんどん絡み合って悪い方に進んでいく様子はドキドキひやひやしました。
正直視点主になってた狂ってた人たちについては、悲惨な最期を遂げてもなんか…まあ…しゃーないね…って感じです。まあ三平は初めての恋を失った後で知り、行動に起こしたことで想い人共々死ぬという悲しすぎる結末だったと思う。
けど播磨はぼんやりしすぎだし、菊はいくら罪人の娘って言ってもやってもない罪まで私が私が言うのはどうかと思うし、主膳と綺羅は普通に性格悪いし、柴田は忠臣で巻き込まれただけ…かもしれないけどもうちょっと播磨と腹割って話せば良かったと思うし。けっこう何回も言われてましたからね、「最初からちゃんと話せばいい」とか「お前の主は真弓様なのか綺羅様なのか」みたいなそういうこと。綺羅も最初はほしいものはなんとしても手に入れる、というガツガツした姿勢と行動力が好ましかったのだけど、更屋敷に来た途端悪い方に変わったのは菊や井戸の影響だったのか。

菊のお母さんだけは本当に可哀そうだしちょっと泣いた…。実の親じゃないのに本当に菊のこと大事にして、最期は菊の亡骸を抱いて後を追うんだから、もうこれは本物だよなあ。
そんな菊や三平を影ながら支えようとしてた又吉らの後語りも切なかったです。愚図で鈍間な二人にも、ちゃんと情を持って助けてやろうとしてくれた人たちがちゃんといたのに。幸せになれるかもしれない未来があったのに。

・乾石智子「夜の写本師」

図書館をふら~っとしてる時にやたら幻想的なタイトルが並んでいる一画が目について、ちらっと表紙を見てみるとどれもすっごいきれいだったので、興味を惹かれて借りてみた。シリーズものになっててその一作目らしい「夜の写本師」。
完全本格ファンタジーなんて読むのいつぶりだろ?と思いながら読んでたけど面白かったです。あらゆる種類の魔法が出てきてかなり詳しく解説されるので、魔法な雰囲気や小物や呪い道具やら、そういったワードに憧れを抱く人にはオススメ。

本筋は愛憎溢れる復讐劇という感じで大真面目にやってるんだけど、女と男の性差についての話(女だけにあるもの/男にはないもの)も何回も出てくるので、最後のアンジストの回想のとこでは「魔女に金●かたっぽ取られちゃったの???」とかめちゃめちゃお下品なことを考えてしまった。本当に申し訳ないと思っている。
いやでも真面目に、女だけが持つ魔力をすべて奪われた結果カリュドウが男として生まれたのなら、アンジストも元々は女で魔女に紫水晶を奪われたから男になったとか…?とか考えたんだけど、回想でもアンジストは「少年」と表記されてるしそういう訳ではないのかな。まあ男尊女卑を批判的に書いてるのに魔法は女の方がすごいみたいな話になるとそれはそれでめんどくさそうだしないか。
一冊で完結してるけどシリーズは続いてるようなので、この後も単発含め色々読んでいきたいです。
「月と闇と海」が女の魔法としてテーマになってるのなら、「太陽と光と大地」の魔法も当然出てくると思うので。

ちなみにこちら、アマゾンプライムだと今キンドルで無料で読めるので興味のある人はぜひ。

・畠中恵「ゆんでめて」

一話でいきなり時間がぶっとんで、「えっ私これなんか読み飛ばした!!?それかまた誰かの夢に入ったとか幻見てるとかそういう??パラレル的な???」とかなり混乱してました。
時間を巻き戻しながら運命の日に戻っていく、という形式なんだなとは後から分かってきたけど、とにかく屏風のぞきが心配だし、妖ファンタジーといえど運命をやり直すことなんてできるのか??…とずーっとはらはらしながら読んでました。
結果的には生目神様がひと肌脱いでくださって、屏風のぞきは帰ってきたけど、当然分岐しなかった未来は消えてしまってほんのり切ないお話でした。かなめさんいい人だったのになー。返事はもう返ってこない、というのが一番切なかった…。

◆という読書感想文でした。
やることあるし読書控えよう…って思っててもなんだかんだ月10冊+αペースで読んでる。
今はもうちょっと減らした方がいいかも…と思いつつ、「月たった10冊!!?読みたい本はどんどん増えていくのにそんなん言ってたら気になってるあれやそれをいつになったら読めるんだよ!!!」みたいな謎の焦りもあって多いのか少ないのか分からなくなってきた…。
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シリーズ多めの十冊感想文+ちょっと雑記

2017.09.15 19:50|読書感想文
◎ネタバレ注意◎

・高田郁「想い雲」

鱧料理の話が良かった。

・綾辻行人「黒猫館の殺人」


最初っから視点主の管理人が怪しすぎるし、「鏡の住人だ」のとこで試しに名前をローマ字で打ってみたらもう分かっちゃうしで、まさかこのまま終わらないよな?と思ってたら、やっぱり最後はヒネリを入れてきて面白かった。
伏線がたっぷり仕込まれてる過去の文書を読んで、最後に探偵役がまとめて「この表記はおかしい」と突っ込んで謎解きしていく感じが三津田信三作品を思い出した。こういう構成って誰が元祖なんでしょうね。アハ体験が面白いのでもっと読みたい。

・高田郁「今朝の春」


シリーズ四作目。今作は色々とたっぷり!小松原母にばっさり切られたのも辛いんだけど、「里の白雪」でようやく当面の具体的な目標ができたな、という感じで楽しくなってきました。今までは「とにかくお客さんに喜んでもらうために頑張ろう!」とお店続けて生きていくことに必死だったけど、急にでっかい目標ができたなあ。
料理バトルの「寒鰆」の話は、いよいよ料理ものっぽくお客の反応がインフレしてきてちょっと笑いました。そのうち口から光を放つお客さんも現れるのでは…!?

・綾辻行人「暗黒館の殺人」
 

めっちゃ分厚かった。私が読んだのは上下巻で分かれてるタイプのやつだったんだけど、もう物理的に読みにくい!重いというより持ちにくい&広げにくくて、1ページごとに奥の方を覗きこまなきゃいけない感じ。別の文庫だと4分割くらいされてるみたいなので、普通に読みたいならそっちの方が良さそうですね…。実際上下巻で一緒に借りた黒猫館ぴったり四冊分くらいの厚さだったし。二分割ではあんまりにも物理的に読みにくいんで飛ばし飛ばし読んでる部分がかなりありました。
話の内容的には、記憶喪失(経験)者が3人もいるんで、これは絶対別の誰かで…みたいなことを警戒してたし、「中也君」は誰なんだろうとも考えてたし、時計館の時みたく視点主ごとに時系列が違うのでは?とも考えてたけど、最後はアアーーーッって感じでした。
まあコナン君の見てた夢だったんだよ、というのはリアリティに欠けるけど個人的には好きな種類のファンタジーです。それよりも中也君の正体にもっと早く気づきたかった…!建築科の学生というところにもっと注意してたらなー!悔しい!やられたって感じです。

・東川篤也「密室の鍵貸します」

初めて読む人。何年か前に話題になってた「謎解きはディナーの後で」の人らしいので、試しに借りてみた。
三人称の中でも神に近く登場人物を突き放した、狂言回しっぽい語り口が面白かった。でも個人的には軽すぎるというか、ギャグのセンスは人によって合う合わないがあるけど私にはあんまり合わないタイプでした。一応「謎解きは~」もいずれ読んでみたいけど、このシリーズはもういいかな。

・畠中恵「おまけのこ」

シリーズ四作目。
「畳紙」と「おまけのこ」が好きだったなー。
若だんなや他の妖怪がいない時の、屏風覗きのいい感じの軽いお兄ちゃんぽいとこ良かった。
おまけのこは家鳴が可愛かった。きゅわきゅわぎゅわ~。

・島田荘司「占星術殺人事件」

めちゃめちゃ有名なシリーズの第一作目らしいけれど全然知らなかった人。過去の事件を会話形式で説明して聞かせていくちょっと変わったスタイルだけど読みやすかった。時間なくてガーッと本筋だけ追いたい時は会話だけ拾えばだいたい分かる説があるけど、実際軽い感じの会話って読みやすいんですよね。

作者に何度煽られてもトリックは私に分かるはずがなかった…。でも明かされてみれば真犯人の「こんな単純なトリックで迷宮入りするなんて…」という台詞が謙遜でないと分かる。確かに分かってみると「なんで気付かなかったのか??」と思ってしまうくらい単純で(もちろん現実ではそもそもバラバラ死体が全国で見つかること自体大事件だけど)、ミステリ作品の中で見ればもっとびっくりするようなトリックはいくらでもあると思うんですよね。この作品の場合は実際のトリック云々より「アゾート」の力が大きかったんだと思います。
最初の手記は誰がどう見ても狂ってて「うわぁ」とドン引きするしかないんですが、同時にそんな「アゾート」が存在してほしいと強く思ってしまうんだろうな。夢のある殺人…と言うと語弊がありますが、誰しも心の底ではセンセーショナルで刺激的な事件を求めてたり、自分とは違う世界の狂人を嗤いたい暗い願望があったり。アゾートにはそういう大衆の願望を叶えてしまう力があり、その願望が事件を迷宮入りさせてしまったんじゃないかなーと思います。まさに最初の手記があったからこそ成り立ったトリックでした。

・畠中恵「うそうそ」

五作目。一作目以来の長編だけど今作も面白かったです。
また面白そうなキャラが増えたな~。姫神様と愉快な天狗たち今後も出てきてほしい。お侍コンビは最初は同情してたけど終盤はもう駄目だった…。

・東野圭吾「回廊亭殺人事件」

最初からずっとカタカナで「ジロー」表記してるから絶対なんかあるんだろ、と思ってたらジロー(概念)でなるほど~~~って感じでした。まさかジローって名前からして犬なのでは?いやでも警察とかも普通に話してるしな?と怪しんでたけど(概念)だったか~~。しかしトコトン不細工に厳しい展開で読んでる方はつらかったよ…。

・高田郁「小夜しぐれ」

五作目。ああ~~~めちゃめちゃ盛りだくさんだった…全部面白かった…。
おつるの過去が思ってた以上に悲惨だったのに驚いた。佐兵衛はよ帰ってきてくれ~。のえちゃんかっこいい!まじで澪の指治らないの??一人先に大人になっていく美緒切ない…。

と、どの話も面白かったけど、今後気になるのはやっぱり吉原のお店と小松原さまですね…。
吉原でお店を出せたら夢に一気に近づくし、ご寮さんにとってもいい話。でも種市のことを思うと行けないよね~…。
初めての小松原さま視点も面白かった。いままでイマイチ何考えてんのかわかんなかったけどしっかり惚れてるやんけ。しかも妹応援してくれてるしもう町人になっちまえよー!でも個人的にはげんさい様も好きー!
恋も夢も全部面白くて続きが楽しみです。

◆というシリーズ多めの十冊感想文でした。
・暗黒館は上下巻なので正確には11冊ですけど。いやそれにしても適当な感想文も多くて申し訳ない。
決して面白くない訳じゃない、というか面白いんですが、なんか最近「書いてるヒマあったら次のん読みたい」という欲求の方が強くて、後回しにしてるうちに印象が薄れていって…みたいになることが多くて…。
でもこういう感想って後から読み返すとおもしろいし、改めて感想を書くことってけっこう大事なことだと思うんですよね。この歳になるとどっかに書き留めておかないと、数年前に読んだ本の内容ガチで忘れる(既読か未読かさえ忘れてる)ってことも意外とあるし。なので短くなっても感想文は書き続けようと思ってます。

・先日のニンテンドーダイレクトでガルモ4の情報来ましたね!


ああ~~~楽しみすぎる!しかも11月とかもうすぐ!3の時もそうだったけどガルモって発表から発売までが近い!嬉しいんだけど今3DSの容量がいっぱいでDLできないという問題が発生してます…。DQ11買っちゃったから…もう…。
3はやれることが増えて楽しかったけどそのぶんかゆいところに手が届いてない感あったから、4ではそこが改善されてることを願います。詳細が楽しみ。
でも今色々と立て込んでるので4が発売されてもすぐにプレイできるかどうか…。つーか3DSいっぱいで入らないんだって…。でもガルモ買うなら絶対DL版がいいし…。Vitaの積みゲー崩す計画やってましたが3DSの方が急務になったようです。でもルフランもいい加減クリアしたいしーーー!!でも今はグラブルに必死だしーーーーーーーわああああ!!

・というわけでちょっと現状を整理
プレイ中:
3DS→逆裁6 5話途中
Vita→ルフラン エクストラルート途中

3DSに入ってるDLゲー:
とび森→全然やってないけど消したくない
ハピ森→全然やってないけど消したくない
ガルモ3→4が来たらお役御免かも?
FEif→もう支援集めとか一生やらない気もするけどできれば消したくない
ソリティ馬→消したところで容量3桁だし残しときたい
バッジとれ~るセンター→消したら今まで取ったバッジ消えちゃうの?
セカダン→全然やってないから消すとしたらここかなぁ…

完全に積み→メガテン4、DQ7、8、11

この前のセールで結局DQ買っちゃってごめんなさいッ…意志の弱い私を許してくれ…!
今いちばんやりたいのはもちろん最新作の11だけど、最新作をやってすぐ消すのはなんかもったいない。クリア後即消すこと前提でプレイするなら7か8かなあ。容量でかい8の方が優先か。いやでもガルモくらいの容量なら7で十分かも。8はあんま知らんけど銀髪のイケメンいたし軽率には消したくないよね。

というか今挙げたのはあくまで「3DSの」「DL版」積みゲーなのでパケ版やVitaのも勿論ある訳で、なんかもう無駄にぼーっとネサフとかやってる時間なんかないですよねガチで。花騎士も未だに続けてて連続ログインボーナスとかもらってたんだけど、ちょっとここらでいったんお休みした方がいい気がしてきました。グラブル…も続けたいけどかつげきコラボ終わったらちょっとずつ触る程度でイベは参加しないでおこうかなぁ。

とりあえず今後は
「逆裁orルフラン、どちらかをクリアしたらDQ7に取り掛かる」
この予定で行こうと思います。ガルモのためにCS集中期間突入だー!

健康的に色々10冊感想文

2017.08.19 14:55|読書感想文
◎ネタバレ注意◎

・綾辻行人「時計館の殺人」

久しぶりの館シリーズ。今回もこれでもかというほどコテコテの古典的ミステリが面白かった。「誰も信用できない!俺は一人で寝る!」のくだりとかニヤニヤしちゃう。極め付けは崩壊する建物に一人残る真犯人…というフィニッシュでアッパレでした。
展開はコテコテの王道だから安心して読めるけど、トリック自体は突拍子なくて面白かった!まさか最序盤に出てきた常緑樹まで伏線だったとは…。生垣の説明とか今回はやけに細かいね?って思ってたらハァーンなるほどね~~~~~~って感じでした。

・貫井徳郎「プリズム」

一つの章で探偵役が犯人を絞り込み、次の章では容疑をかけられたキャラが探偵役になってまた別の推理を立てて絞りこむ…という面白い造りの話でした。結局最後まで読んでも犯人は断定されなかったけど、これは容疑をかけられなかった別の人物が犯人なのか、それとも視点主の誰かが嘘をついているのか…?と、どちらの妄想も面白い。
ただ個人的には視点主の嘘OKってことになると何もかも前提が崩れちゃうから、別の人物説のが好みかな。ちらっと見たところでは初恵犯人説が興味深かった。
正直言うと犯人はズバリ断定してほしいタイプなんだけど、視点が変わるたびにミツコはもちろん探偵役の表情も事件の解釈も次々と変わっていく「プリズム」面白かったです。たまにはこういうのもいいかも。

・高田郁「花散らしの雨」

シリーズ二作目。今回もおいしそうで面白かった。
ただお店はかなり順調になって客とも信頼関係でき始めてるから、今後はのえちゃんやげんさい先生や小松原様との三角関係(四角関係?)やらの人間関係が中心になってくるのかな。
個人的には結婚するなら絶対げんさい先生だと思うし先生からしてもみおみたいな家庭的料理上手の嫁さんめっちゃほしいだろうなあ…って思うけど、年頃の娘はちょっとヤンチャな男に惹かれるものだからしょうがないね…。

・伊坂幸太郎「ガソリン生活」

面白かった!まさかの車目線!
人間が見てない時にこっそり動き出す…とかじゃなくガチの無機物視点で話作るなんて相当難しそうなのに、車には車のネットワークがあって人間がいない時でもちゃんと話が進んでいくのがすごい。
あとは車独特の感性(?)やジョークがいちいち面白くて、思わず笑っちゃうところがたびたびありました。驚いてテンション上がった時は「それはワイパー動くね(動かない)」とか、聞いた話にズレがある、なんだか気持ち悪い違和感を覚えると発言したら「半ドアか?」とか。電車は崇拝の対象で貨物車のコンテナを数えたらいいことがあるジンクスとか、タクシーはメーターが色々あるから物覚えがいいとか、フランス車とイタリア車が喧嘩し始めても「君ら札幌と九州ナンバーなんだから国産みたいなもんでしょ」と言われて照れるとか。事故を起こす直前は今までの記憶がフロントガラスに映し出される(走馬灯)とかも、シリアスな場面なのに笑っちゃいましたよ。
こんなに個性的で面白いのに、ちゃんと無機物としての鉄則(自分で勝手に動かない)を遵守しつつ話が回ってるのがスゴイ。これで逆に土壇場でデミオに奇跡が起こって自律して動いて望月家のピンチを救う!とかなったらそっちのが興ざめですし。
荒木翠の死の真相や歯型の鑑定やら、本筋のトリックついては割とすぐ察せるんですが、とにかく車視点の考え方やコミュニケーションが面白くて読んでた気がします。あと細谷氏スーパーおじいちゃんすぎて笑う。
まあエピローグではその無機物としての鉄則(人間と直接会話しない)を若干破ってるとこありますが、幼少期の子供の特別な感性&最後の最後でスーパーハッピーエンド!と思えばこれくらいは全然いいんじゃないでしょうか。

・畠中恵「しゃばけ」

前々から気になってたしゃばけシリーズ一作目。
思ってたより妖が身近でファンタジー色濃かったけど面白かったです。一太郎と妖たちの関係も楽しいので最後まで読みたい。

・畠中恵「ぬしさまへ」

続いて二作目。短編集で読みやすかった。
どの話も良かった!「栄吉の菓子」の博打じいさんの自分の生死さえ賭ける気概は豪胆なのに、実際金の無心をされるたびに毒草を口に含んでいるところを想像すると哀しすぎる。「仁吉の思い人」はあっそういう風につながってくるんだー!ってなりました。なるほどお爺ちゃんが妖怪に理解があるのそういうことなのね!
あとは松之助兄さんがすごくいい人で良かった。こんな境遇で育ったらすごい捻くれてもおかしくないのにね…兄弟で仲良くね…。

・三津田信三「のぞきめ」

「どこの家にも~」「怪談のテープ起こし」系の実録系怖い話かと思ったら意外にもラストは刀城言耶でちょっといい話でした。
一つ目の「覗き屋敷」はまさに実録系ホラーって感じだったんだけど、二つ目の「終い屋敷」はやたら怪異が具体的というか物理的というか、ちゃんと実態がある感じがしたんですよね。それで最後は死体の連続なんで、「あっこれ怪異と思ってたやつが実は人間のやつ」と思って読んでたら、最後は作者が刀城並みに推理してくれてスッキリできました。しかも最後はいい話。
あと作中で出てきた蒼龍郷はカガグシ村があるとこだっけ?奈良の杏羅町の拝み屋は「十三の呪」の主人公のお祖母ちゃんぽいですね。色々知ってるワードが出てきて面白かったです。

・高田郁「銀二貫」

何かを強く信仰してる訳でもない私には、いくらもっともな理由があっても松吉にきつく当たる番頭が好きになれなかったのだけど(理解はできるが納得できない的なアレ)、その番頭も最終的には涙腺の弱い良いおじいちゃんになって泣いた…。
いい買い物をした、銀二貫は安かった、と言わしめるだけの努力と成果を出した松吉すごい。幸せになってくれ。

・道尾秀介「カラスの親指」

中盤までも色々と見どころはあるんだけど、基本的にはやっぱり虐げられて詐欺師に身を落とした弱者達の逃避行にすぎないので、大掛かりな作戦に出るとこらへんから一気にスピーディになって劇場映画めいてきた感じ。オーシャンズ11的な?
作戦のオチはなんだかんだ「失敗したけど見逃してもらえましたヨカッタネ」で着地し、心情的にはいちばん良かったのかもしれないけど、エンターテインメント的には「それでええんか~い」という若干の物足りなさもあった。
が、最後まで読んでみるともともとそういう作戦だったんですね。姉妹の父親がでかい男だった、という話を聞いた時は一瞬「イルカ?」と思ったけど、まさかと思って流してた。
話の内容はスリルたっぷりで、他のミステリと遜色ない程度の暴力描写だったり、汚い社会の事情が描かれるのに、最終的には(主人公周辺の大多数は)ハッピーになって綺麗に収まるのがスゴイ。

・畠中恵「ねこのばば」

しゃばけシリーズ三作目。今回も面白かった。
「茶巾たまご」で「なんで殺してはいけないか分からなかった」というガチサイコパスが出てきて「えっ」ってなりましたが、この話はここでおしまいなのかな。なんか意味深な終わり方だったのでこの後も何かあるのかなーとか思ってたけど。
「ねこのばば」ではやり手坊主とあやかし兄いの絡み(?)が面白かった。「そうですか、若旦那には殺してやりたいやつがいるのかと…(じっと坊主を見る)」のとことか。やり手坊主が襲われた時に「江戸から坊主がもう一人消えても別にいいじゃないですか(鼻ほじ)」みたいなとことか。
「産砂」は普通に長崎屋の話だと思って読んでたから「えっ!?えっ!?えーーーーっ!?」ってなってめちゃ怖かったです。まあでも若だんなもおとっつぁんも、突然湧いてきた得体の知れない金に手を出すほどの馬鹿とは思えないのでその時点で違和感はあった。特に若だんなは妖怪の怖さ知ってるはずですから。
「たまやたまや」はブチ切れ手代が面白かったのはもちろんだけど、お春ちゃんとの恋にもならない淡いやり取りが切なかった。

◆という読書感想文でした。
「しゃばけ」シリーズはほんのり名前を聞いたことがあったけど、著作が大量にあって調べるのが面倒だった(図書館で借りると帯付いてないからどれが一作目とかシリーズとか分かんないし1Fや2Fや閉架やバラバラのとこにあったりするので…)、ようやく自分でメモ書いてイチから読んでますが面白いです。けっこう長いシリーズなので、これをしばらく読んでいられる幸せ!しゃばけシリーズ以外の本もモリモリ読んでいきたいです。

最近色々とやることがあって読書のペースもちょっと落ちてきてますが、図書館の貸し出し期間(二週間で五冊)はだいたい守るようにしてるので、この感じで一か月10冊、くらいを目安にすれば健康的なペースで読書してると言えるのではないでしょうか。
やることあるししばらく図書館通いやめようかな…とも考えたんですが、なんかもうちょっとした空き時間に手元に本がないと落ち着かないんですよね…。まあどーしても二週間で五冊読み切れなかったらもう一回借りればいいし…延長も一回できるし…みたいな…。

夏だし怖いのも読みたいよね色々10冊感想文

2017.07.24 00:50|読書感想文
ゆうほど特別怖いのばっかり読んだ訳でもないんですが。
というよりほぼ通常運転ですが。
以下◎ネタバレ注意◎

・浅田次郎「憑神」

実は初浅田次郎。と書いてしまうと新選組推しを名乗ってるくせに壬生義士伝を読んでないことがバレてしまいますが、このへんの世代の人の文章ってなんか難しそうっていう先入観があって避けてきたというか…。でも最近時代物を色々読んでるのでトライしてみたら、案外読みやすかったしクスッと笑っちゃうようなところもたびたびありました。有名な方なのでこの調子で色々読みたい。

内容は有能なのにお人好しの気性と不運な運命によって燻ってるお侍さんの話。
襲いくる邪神たちを次々タラシていく彦四郎カッコイイ!でもお人好し!個人的には息子とのエピソードが泣けた…。親子ものに弱い…。
家を追われた実の父親より、当主のジジイを慕う息子を叱るのではなく褒めるくだり良かった…。彦四郎からしたらあんなクソジジイの話真に受けやがってクソガキが!とブチギレてもおかしくないのに、血より義を重んじるのが侍であり、「俺は家よりお前たちを愛しすぎてしまった」と反省するところがせつねええ…お人好しすぎんだろ…。
ラストの出陣のくだりも、細かいこと抜きにした「生きよ」というストレートかつ切実な台詞が胸に刺さる。
ただこの作品も私に教養がもっとあったらグッときたんだろうな、という個所がたびたびあった…。他作品はもっとよそで勉強してから読もうかなあとも思ったけど、そんなこと言ってたら一生読めそうにないのでちょくちょく手を付けていこうと思います。

・和田はつ子「雛の鮨」料理人季蔵捕物控

時代物×料理もの×捕物帳のよくばり三セット。
初めて読む方だけど私にも読みやすくて面白かったです。
料理人としての腕は既にそれなりにあって、捕物帳の要素の方が多い印象かな。今回で季蔵は過去の因縁にケリを付けて一件落着、次回作からはいよいよ裏稼業に本腰入れ始める感じなのかな?元が侍だから裏稼業の方も有能で見ていて心配するところがあまりない。個人的にはもうちょい料理人として苦労する話読みたいな~。

・貫井徳郎「愚行録」

インタビュー形式で進む話は、目隠しでがけっぷちを歩かされてるような怖さや不気味さが面白い反面、作者に露骨にヒントを隠され誘導されてるような理不尽さもあって難しいところ。
外面だけ美しい田向夫妻の悪行が次々と明らかになるので、これはこれで皆怪しくて面白いけどどこまで続けるのかなーと思ってたら、冒頭の新聞記事「田中」の名前が出てきたあたりから俄然楽しくなってきました。「尾形」の章からはもう一気って感じ。
妹はもちろんインタビュアーの正体も疑ってかかってましたが、宮村が死んだという話で一気に臭くなってぞくぞくしました。
愚行録というのは誰の記録を指しているのか?悪辣な田向夫婦か、自分だけは火の粉が降りかからないよう予防線を張りながら夫婦の陰口を叩く友人か、それともインタビュアー本人の足跡か。というのを読んでる間考えてましたが、最終的には全員が全員愚かだった、という意味で良さそうですね…。なんともぞっとするオチでした。

・京極夏彦「冥談」

そういえば京極夏彦は塗り仏で挫折して以来読んでないけど他にもいろいろあったよね?と最近になって思い出したので、単体で読めそうな短編集借りてみました。
不気味で不思議な、夏場に読むにはちょうどいいほんのりホラーだったと思います。
印字がところどころ薄くなったり濃くなったりするのは、ちょうどろうそくを囲って百物語をする時のような炎のゆらめきを表現してるのかな?各ページの章タイトルやノンブルの表記も凝っててさすが売れっ子作家は金かけられるなあと思いました。

・和田はつ子「悲桜餅」料理人季蔵捕物控

シリーズ二作目。
前作と引き続き、主人公が隠れ者としてもも料理人としても超有能で、けっこうな巨悪に立ち向かう割にサクサク進み過ぎて物足りない感ある。無辜の民をいいように使ってる悪がのさばりまくってるのに、塩梅屋に集まった客と情報出し合ったり季蔵がちょっと本気出すだけであっさり解決して、それまで何もできなかったお上無能過ぎと言うか…。
やるせない結末は割と好きではあるんですが、だんだん話より江戸の文化とか食生活のお勉強として楽しんでる面の方が大きくなってきた気がする…。

・伊坂幸太郎「チルドレン」

久しぶりの伊坂幸太郎。短編集ということもあってサクッと読めた。
ずば抜けて変人の陣内はもちろんだけど、鴨井君も長瀬もいいキャラだし優子と武藤君もいい人で、メインキャラみんな好きになれた。
陣内は「アイネクライネ~」に部分的に出てきたキャラ(美人の嫁さんを颯爽とゲットした人)とちょっと似てるとこあったんだけど、後者は周囲の評価の割にあんま大したことしてなかったのでいまいちピンとこなかったんですよね。陣内も同じ匂いを感じたんだけど、今作は登場人物が少ないこともあってガッツリ陣内の奇行(奇跡)に焦点があてられて納得できる展開でした。
種は割と読めるとこもあったんだけど、「チルドレン2」のオチは「そう来たか!」とちょっとした感動があった。
家庭環境とか難しいこと抜きにして、「親がかっこよけりゃ子供はグレないんだよ」というシンプル過ぎる答えは真理にかなり近いと思う。まあその何に「かっこよさ」を見出すか、ってのがまた個人差あるとこなんで難しいですけど。

・小川糸「にじいろガーデン」

前情報何も見ずに借りたので同性愛のカップル(レズ)の話だとは思わずビックリした。
この人の話はメインキャラの周りに優しい人が多すぎるというか、かなりの都合の良さも感じるんですが、私も「優しい話が読みたい」と思って読んでるのでそのへんはアリな範囲。現実的なことを言うと(「食堂かたつむり」もそうだったけど)ド田舎の一日1~3組しか客を取らない個人経営の食堂やゲストハウスなんかやっていけんの???とはめちゃめちゃ思いますけど、そのあたりは突っ込まないお約束。
おチョコママの病気あたりからは涙腺がゆるむ場面も多かった…のだけど、登場人物に優しい物語ならソースケの救済もやってほしかったッ…!ご都合でいいから目覚ましてほしかったよ!いちばん優しくて察しのいい人が最後に貧乏くじ引かされて終わるのはどうなのか…。
泉もチョコもいい人だし一生懸命やってるのには違いないけど、ソースケ目線&宝目線に切り替わるとなんか勝手な人に見えてしまう。ソースケにタカシマ家家訓を破らせたのはタカシマ家なんやで…。温かくていい話のはずなのに、最後にしわ寄せが全部ソースケに行ってしまい、そこまで追いつめてしまった人たちは何も気付いてないという、同性愛の理解を示す話なのか同性愛への皮肉なのかよく分からない話でした…。

・伊坂幸太郎「サブマリン」

面白かった~。相変わらず陣内はムチャクチャなんだけど、会話はばかばかしくて思わずクスッとなっちゃうところも多々。
まさに「直接関わるのはイヤだけど遠目に見てるぶんには楽しい」人。いや、永瀬くらいの距離感なら色々新鮮な世界に引っ張りだしてくれそうでちょっとは楽しそう。少年たちにとってもいい相談役。が、武藤みたいにチームになって一緒に仕事するのはすっごいめんどくさそうだな…。
内容は少年法で守られ裁かれない子供たちの罪、という重すぎていくら考えても答えの出ないテーマ。それこそ子供たちの事情はさまざまなんだから、どこをどうやったって完全な正解なんて出ないよね。人が死んでるんだから、どんな罰が下されたってハッピーEDにはなれない歯がゆいジレンマ。それでも若林の希望を感じさせる終わり方はよかったです。
そして闇の中で活躍する永瀬はかっこよかった!こういうハンデを抱えた弱者と思われたキャラが物理的に活躍するのは「砂漠」の超盛り上がるとこ思い出して痺れた!

ただ中盤?か序盤?くらいからずっと気になってたんだけど、鴨井君・・・しんだの・・・・・・??
割と早いうちになんとなく匂わせる描写があって「あれっ?」と思ってたんだけど、永瀬家に若林を連れてった時の「昔の思い出を語る日」ってそういうことだよね…?そりゃあ「チルドレン」の時独身だった武藤が結婚して二人も子供できてるくらい時間が経ってんだから、誰かしら当時の友人知人が亡くなっててもおかしくないですけど…。鴨井君の冷静なさっぱりした切り返し好きだったんだけどなぁ…。

・三津田信三「厭魅の如き憑くもの」

カガクシ家とカガチ家の対立、更に家の中の上下関係に婚姻関係に複数のサギリと、覚える要素テンコモリで「こんなの絶対理解できない!!」と思ってましたが、何度も何度も作中で説明されるうちになんやかんやちゃんと覚えました。サギリの区別なんかは自分でも意外なほどアッサリできるようになった。なんとなく漢字で各サギリがイメージしやすかったんだと思う。
久しぶりの刀条シリーズだったけど、相変わらずのアハ体験でした。確かに読んでる間はなんか時々違和感あるんですよ。「本当は分かってたんだから!><」っていう強がりじゃなくて。でも「そういうモンなのかな?」「あーそうだっけ」みたいな感じで流してると、最後にちゃーんと回収してくれて「あっやっぱり!それ引っかかってた!」ってなるんですよね。

それにしても恒例行事の迷走後の真相はすごかったー!
まあ死んだと思われた人物が実は生きてたとか、カカシ様の中に第三者が入っていた、村内に巡らせたカカシ様の中に入って情報収集していた、というような発想自体はそこまで突拍子ないものではないですけど。というか真っ先に考えるとこだと思います。
でもその布石というか伏線というか、それらの仕込み方がスゴイ。
間取りの位置関係がおかしいとか「白と黒」の記述が「黒と白」になってたとかは全然気づかなかったけど、「誰視点で書いてるんだこれ??」って文章がちょくちょくあったのは気になってたんですよね。刀条も触れてるけど、基本は神視点で書かれてるっぽいのに「~のようだった。」とかいう推測の表現がめちゃめちゃ多いとこが。え?そこそういう表現なの?それでもいいかもしれんけどなんかおかしくない?と思いつつ、(これは刀条シリーズの一作目だから三津田氏もまだ文章書きなれてなかったのかな…?)とかどちゃくそ失礼なことを考えてて申し訳ございませんでしたーーッ!


あと私が読んだのは講談社の文庫本なんですが、画像を見ると分かるように表紙は黒目がちの不気味な美少女(おそらくサギリ)が描かれてます。で、これまた見て分かるように顔は表紙左側に寄せられて少女の右目が途中で切れてるんですが、これはカバーに描かれてるので実際はもうちょいイラスト部分が多めに取られてて、カバーを折り込んだ先にもほんの少しだけイラストが続いてるというか…説明するのムズカシイですけど…。

つまり読んでる間はこういう状態になるんですけど、
mzmn.jpg

おわかりいただけただろうか・・・

mzmn02.jpg

ココ!!!
ここに少女の黒目の部分がチラ見えして、読んでる最中も何か視線を感じてコワイんですよ!!!もう途中から怖くて集中力続かなくなってきたし後半はずっと見ないようにしてました。ただでさえ三津田信三作品の表紙は怖くて表向けて置いとくと視線を感じてイヤなのに、読んでる最中もコワイって嫌がらせか!!
このカバー黒目はみ出しを作中の「いつもカカシ様が見てる」を表現して意図的にやったのなら考えた人はマジ天才だと思うし最高に性格悪いと思います(褒めてます)。

・三津田信三「十三の呪」

絵に描いたような特殊能力持ち無愛想ヤレヤレ系主人公で、刀条シリーズや他作品よりかなりライトな仕上がり。そのままアニメ化できそうな。個人的にはあんまり好きな性格じゃありませんが、コミュ障で真剣に悩んだり終盤謎が解けるとウキウキで種明かしし始めるとこは可愛かったです。
刀条シリーズが過去の話として出てきたり、その内容(ナガボウズとか)も出てきたのはちょっと面白かった。たまたま「まじもの~」を読んだばかりだったから、カガグシ村のその後とか出てきたのはオッってなりました。まあカカシ様の正体がバレちゃったら廃れるよね…。

◆という感想文でした。
結局「殺人症候群」は文庫で購入したんですが、読むのはちょっと先になりそう。次の更新はいつになるのだろう…。

そういえば先日出たハチさんの新曲がすごくツボでこればっか聴いてます…。
でもハチさんの新曲出た!ってツイのトレンドで知ってまず行ったのがゆーちゅーぶで、一日つべリピートで聴いた後「あっそういやニコ動でもアップしてるよね…」と気付いたその時まざまざと「砂の惑星」を実感しました…。あんまりこういうこと言いたくないけどほんとボカロ廃れちゃったねえ…。



あんまり歌詞考察とかするの得意じゃないけど、
「思い出したら教えてくれ あの混沌の夢みたいな歌」
のとこで粗削りではちゃめちゃで色んな曲が溢れてた昔のボカロシーンを思い出してしんみりしちゃいました。最近めっきり見なくなっちゃったけど、素人と時々めちゃめちゃうまい人らが入り乱れてガチャガチャやってる感じが好きだったな~。

ジャンル色々10冊感想文

2017.07.06 17:58|読書感想文
本当に色々。
◎ネタバレ注意◎

・道尾秀介「向日葵の咲かない夏」

生まれ変わったS君が当然のように受け入れられてる突拍子もない世界観は個人的には好きだし、S君はおろか岩村先生もお爺さんも主人公でさえ信じられなくなっていく過程もすごく面白かった。けどモノもヒトも夏の暑さで腐っていくような汚さがあるというか、臭気が漂ってきそうというか、そういうのが全面に押し出されてて読むのがちょっと辛かった。

「生まれ変わり」については登場人物らがやけに理解があるので、この世界はそういうもんなのかな~とか、転生について深い信仰や伝承がある地域なのかな~とか思って普通に流してたんですが、最後まで読むとS君を受け入れて普通に会話してたのは皆「転生した」人達なんで、つまりそういうことなんですよね…。S君の話していたことも嘘ばかりで、今思うと主人公も知ってる情報から推理を組み立てただけで、新しい情報は何一つなかった気がする。そもそもS君が本当に転生していたのなら、「死んでくれないかな?」の件を言うはずだし。何より転生した人たちは皆主人公に優しい。エピローグでの母親は人が変わってるし、家族揃って話してるのに主人公は「葬式」の後親戚の元へ引き取られることになっている…。

そのあたりを踏まえながらもう一度読み返したらかなりぞっとする場面が多そうですが、やっぱり私は嫌悪感が先に立ってちょっと再読はムリかな。お爺さんの転生先とか本当にムリです。
でも話のエグさは好きでした。エグいの好きな人&ちょっと汚くても平気な人にはいいのかもしれない。

・道尾秀介「片目の猿」

最後の最後で今まで頭の中で描いていた景色に色が付いて全部塗り替えられるような感覚!
ただ主人公もそうだけどアパートの住人の個性が特に強烈で、少年漫画的というかかなりライトなノリなので、がっつり硬派なミステリが読みたい人には合わないかもしれない。まあ漫画的って言っても絶対漫画や映像化はできない作品でしょうけど。

・宮部みゆき「天狗風」

姉妹屋お初捕物帳二作目。今回も面白かった~~~もう鉄が可愛くて可愛くて!
古沢パパも前作ですっかり憑きものが落ちたようで、完全にただの良いパパ上だった。「うちの馬鹿息子が!」をいちいち強調しまくってたけど、一応勘当したってことになってるのに馬鹿息子呼ばわりなんだから、つまりそういうことだよね…ツンデレパパン…。
古沢さまは父ではなく叔父と同じ算術の道に進むことで父の猜疑心がいっそう増すのでは…と懸念してたけど、実際算術の道に進んで好きなことしてた方が捕物っぽいお仕事に身が入るようになったので、パパ上は内心「やっぱり俺の息子」とうれしくなってるのかもしれない。

・小川洋子「不時着する流星たち」

今回もどこか狂気や残酷さが滲むたいへん美しい文章でした…。
「測量」の像の話とおじいさんの音楽、日常的に死に近いせいで常に危うさを覚える「手違い」、少女のコンプレックスと狂気と憧れが見える「若草クラブ」、身勝手な夫婦がリアルな「さあ、いい子だ、おいで」、オチが切なすぎる「十三人きょうだい」が特に好きでした。
「臨時実験補助員」のどこか不気味な感じも好き。この手紙を放置する実験、軽く検索してみたけど特に結果などは出てないみたいなので気になります。確かにロマンのある実験だと思う、今やったら批判されるだろうけど。

・柴田よしき「小袖日記」

平安が舞台のお話だけど、主人公が現代からトリップ(?)したさっぱりしたアラサーOLでサクサク気楽に読めました。主人公の語りが軽すぎて笑っちゃうこともしばしば。
内容は日本人なら誰もが義務教育中に学び、そして多くの人が「こんな軽薄な女泣かせてばっかの男の話のどこがそんな面白いんだ…?」と感じる「源氏物語」が、ちょっとは救われるようになるかもしれない裏話。
個人的には「源氏物語」ではとにかく怖い印象があった「葵」の章と、健全な女性「明石」の章が好きでした。波にさらわれたって表現素敵だな~。
ついでにこの作品で平安豆知識を得られるかなと思ったけど、割と汚かったりえげつない事情が多かったです。

・貫井徳郎「ミハスの落日」

海外を舞台にした短編小説集。
舞台はなんだかどこもロマンチックでエキゾチックでちょっとした旅行気分を味わえるのに、各地で起こる事件はやるせないものやほの暗いものが多く、くすんだセピアのフィルターを通して見てるような気分。
個人的には「サンフランシスコの深い闇」と「カイロの残照」が好きだったな。

・綾辻行人「深泥丘奇談」

ホラーものにオチがどうのと言うのは無粋なのかもしれませんが、割と突拍子もない現象が次々起こるのに主人公のスルースキルがハンパなく、全体的にぼんやり終わってしまった印象。ホラーだとしてももうちょっと秩序がほしかった。
個人的には虫歯の話が面白かったです。最近歯医者に苦しんでたばっかりだったから、どんなに気持ち悪くても「一生モノ」の虫歯予防ができると言われたら縋りついてしまうかもしれない…。

・東野圭吾「秘密」

東野圭吾と言えばやっぱ「ガリレオ」のイメージが強いので、どんなことにもきちんと説明を付ける本格ミステリの人だと思ってたんですが、けっこう超常現象をそのまんま扱うこともあるんですね。「ダイイング・アイ」もちょっとしたオカルト要素があったけど、あれは加害者に強烈な罪悪感が芽生えて…とか死にゆくものの強烈な怨恨が焼き付いて…みたいな感じで説明できなくもないけど、今作はほんとに超常現象だった。
そして個人的な事情で申し訳ないけど今回読む時間がなくてストーリーだけ追いかけるほぼ速読状態だったので、ラストも「あっそうなんだふーん」で終わってしまった…。他の方のレビューを読むと夫婦の愛の形に感動してる人がいっぱいだったので、もうちょっとちゃんと読めばよかった…。

・西條奈加「善人長屋」

話も設定もキャラも面白かったけど、なーんかハマりきれなかったのは、人間関係が過去にすっかり出来上がってて読んでる方からすると蚊帳の外感があったからかもしれない…。
有能な組織が暗躍して俺たちTUEEEEする話は好きなんだけど、その組織に特に思い入れがないうちにやられると逆に冷めるというか…。へーそうなんだ君たちすごいんだね…みたいな…。新しい話のたびにどこどこの組織はその筋で有名で~とか、次々色んな悪党が出てくるのもそれに輪をかけてたような印象。更に「今度のヤマは本当にヤバイから降りた方がいいぜ」という流れになるまでセット。
俺TUEEEものは主人公が好きになれるかどうかでキッパリ評価が別れるけどこの作品もそんな感じでした。
「抜けず刀」のオチや「犀の子守歌」の真相はしんみりして良かったし、お縫が父のために善行を積みたいと思う気持ちとかは好きだった。
文章は私でも読みやすかったので他の話もいくつか読んでみたい。

・小川糸「リボン」

小鳥のリボンが繋ぐハートフルストーリー。
この方の本はまだ二冊目なんだけど文章もお話も温かくて優しくて、今んとこ「泣きたい時に読みたい作家」という認識です…。今回も泣いた…。泣き続けるのは疲れるので、ちょっと間をおきつつ他の本も読みたい。

◆という読書感想文でした。
我ながらジャンルが雑多過ぎて節操なく手出し過ぎ感ありますが、王道のミステリや推理小説はもちろんオカルトも時代物もほのぼハートフル系もどれも読みたいって思っちゃうんだからしょうがな~い!
まあでも人が死にまくる殺伐としたミステリばっか読んでるとなんとなくこっちの気持ちも殺伐としてくるし、色々つまむ方が精神的にいいんじゃない?…と思ったけど、時代物でもオカルトでもほのぼの系でもだいたい人死んでたわ…。
いやでもこう殺人事件中心で刑事が靴底すり減らして歩く系とは殺伐度が違うというか…まあ気持ち的にね、うん…。
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早

Author:早
飽き性。めんどくさがり。
名前は「ゆう」「早(はや)」どちらでも。
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(2013.5.21-)

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