十冊感想文

2018.06.04 00:14|読書感想文
◎ネタバレ注意◎

・小野不由美「黒祠の島」


大好物のオカルトミステリ楽しかった!個人的には泰田が怪しいな~とか死体は本当に志保なのか?くらいしか推理できてなかったので最後の犯人は意外だった。そしてそれ以上に守護さんやカイチの正体が面白かった。こういうの大好き。
死体は本当に葛木なのか?というのは本当にずっと思ってたし、(回想でしか見てないけど)あの賢そうな姉ちゃんがこんなあっけなくやられるもんなのか?とも思ってたので、最後の最後でようやく島の形状と一緒に回収してくれたな~って感じだった。

・トマス・ハリス「羊たちの沈黙」


グロが怖くて映画は見てないんだけど話が面白そうだったので小説で読んでみた。
一部イライラさせられるチルトンみたいな人もいるけど基本的に有能な主人公に協力的な有能な人が多くて楽しかった。個人的に羊たちの沈黙というと羊=哀れな犠牲者、沈黙=息の根が止まる、みたいなタイトルだと思ってたので、沈黙=悲鳴が止まる、救われるというポジティブな意味だったのが意外だった。
スターリングとレクターの緊張感たっぷりの会話が楽しかったので、レクターが途中から脱獄してその機会もなくなったのはちょっと寂しかった…と思うけどこれくらい出し惜しみする方が飢餓感を煽れていいのかもしれない。そしてまさか脱獄したまま終わっちゃったけど、続編で絡んでくれるんだろうか?海外小説はやっぱり文化的な面で読みにくいところが多いんだけど、二人の会話が気になるから読みたいな~。

・風野真知雄「谷中黒猫殺人事件」


メインの黒猫館も各章の動物話も面白かった。坂巻はやっぱり失恋してたのね…。
最後に粟田夫婦が坂巻を慰めるとこせっかくいい話だったのに、粟田の方が泣いて坂巻が勘ぐるとこ面白かった。妖談シリーズではちょっと変な女を好きになるのはチャラ男の宮尾担当だったけど、こっちのシリーズだと逆な感じ。

・有栖川有栖「長い廊下がある家」


久しぶりの有栖川有栖。最近長編ばっかり読んでたので気軽に読める短編集が読みたいと思って。面白かったです。

・畠中恵「まんまこと」


幸太が麻之助の子供なんじゃないか?という冗談にもならない冗談をちょくちょく言うしそれで険悪な雰囲気にもなるしで何なんだこいつら?と思ってたら、一話最後の意味深なおゆうの描写で察してしまった…。
まあ続けて読んでいくと麻之助はそんな無責任男じゃなかったとわかったんだけどつらい関係だなあ。麻之助はおすずと普通にいい夫婦になりそうだし、おゆうも八木家で子供と旦那を大事にしてしっかりおかみやってるしでお互い切ない。いつか歳とってから笑いあえるような関係になってほしい。

この話のベストオブクズは「吾が子か~」の武家のじいちゃんですね…他人事ながら身勝手すぎてイラッとしました。家柄に釣り合うようなちょうどいい生まれと育ちの後家とその息子がいて、しかもその子に疑惑があるのに付け込んで勝手に孫と言い出すなんてほとんどいちゃもんで人んちの子供騙しとろうとしてる人攫いみたいなもんじゃん。八木家はおろか幸太すら幸せになれないじゃん不義の子だって確定するんだから。その上水茶屋の母は嫌だとか言い出すのもクズだし、とか言いつつ自分は矢場の女に子供作らせて最後に暴露される展開は自業自得すぎてスッキリしました。

・風野真知雄「両国大相撲殺人事件」


ちょっと前に相撲界のあれこれが話題になってたからなんかしみじみ読んでしまった。問題の種類は全然別だけど。アメフト問題もそうだけど、こういう時に真っ先に犠牲になるのは現役の選手なのはいつの時代も一緒なんだろうな。
ところで坂巻は今回おせいをちょっといいなと思ってたのか?なんかこの前からちょっといいな→からの失恋のスピードに拍車がかかってるんだけど坂巻はもうそういうキャラでいくのか?

・いしいしんじ「トリツカレ男」


芸は身を助くというかなんというか…ちょっと違うか?
とりつく(とりつかれる)=趣味だとか恋だとかにハマる様子がひたむきで極端なだけなんだなというのは思ってたけど実は本当にとりつかれてた。素直にいい話で短いからサクサク読めたけど、文章がものすごく児童書だったので私には少し読みにくかったかな。

・歌野晶午「ハッピーエンドにさよならを」


エグい話が読みたかったので久しぶりに歌野晶午。ブラックな短編集で面白かったです。
しかしいくつかの話に既視感があるような…?読んだことないと思うんだけど表紙は見たことあるし、実は遠い昔に借りたことあったんだろうか…覚えてない…。こういうこともあるからちゃんと読んだ本はメモしとかなきゃいけないなと思いました。
「尊厳、死」で「男女問わず物陰に連れ込んで陵辱を~」みたいなくだりを読んだ時「刑務所ならよく聞くけどホームレスでも男女問わずそういうのあるの??」とチラと思ったんですが、オチのとこでなるほど~ってなりました。いやでもこれも読んだことある気がするんだよな…やっぱ前に読んだのかな…?

・東直子「とりつくしま」


別にとりつくことにはまってるわけではないけど、こっちのとりつく話も優しい雰囲気でサクサク読めた。
視点主は全員死んでる訳だからどの話も少なからず切ない雰囲気が漂ってるんだけど、どたばた青春と視点の移り変わりが面白い「くちびる」、新しい人生を送る結果になった「レンズ」が好きだな。
もし自分が何かにとりつくなら?と考えたら私もまったく別の人と暮らす「レンズ」か、サクッと消えてなくなる消耗品がいいかなあ…。マグカップやジャングルジムみたいに親しい人のところにずっと残ってたら絶対寂しくなる。最後の番外編はちょっと怖い感じでこれも好みでした。

・東川篤哉「謎解きはディナーのあとで3」


やっと借りれた三巻。今回も終始コミカルなテンションが面白かった。
とはいえギャグのやり取りはパターン化されてきたのでちょくちょく読み飛ばすとこもあったし、やっぱこういう「お約束」のやり取りは映像で見た方が面白いんだろうな…としみじみ思ってた。
これで「謎解きは~」は全部読み終わったけど、この人の話はクセが強すぎるので別の作品読むかは考え中です。

◆という読書感想文でした。
久しぶりにPQやって思い出したんだけど、「黒祠の島」に出てきたカイチってペルソナにいるあの雷の羊さんか!見た目はわりとかわいい羊で比較的化け物度低めだと思ってたけど、そんな由来があったのね…。あれで罪のある方角を突いてたのか…かっこいいな…。
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五月だしほぼ十冊感想文

2018.05.17 22:09|読書感想文
◎ネタバレ注意◎

・風野真知雄「妖談うつろ舟」


妖談シリーズ終わってしまったー!さんじゅあんはやっぱりこずるい悪党だったけど、最後のまりやの語りで「自分だけがきれいなんて一言も言っていない」という言葉ではっとした。終盤の奪還作戦や逃走劇は凄まじかったし、死後も色々と爪痕を残した人だったけど、そのきっかけが三十文の詐欺だったというのが皮肉というか空しいというかおかしいというか。

あと晴れて椀田と小力が結ばれたけど、正直そのくっつき方はどうなの~~~?と思ってしまったな…。いや実際行かず後家の小姑がいる同心の家に芸者が嫁入りするって相当シンドイって想像できるけど、それまでそつなくあしらってたのに「宮尾さまが(邪魔な姉を)もらってくれるんなら大丈夫ね!」で態度変えるって…。何よりひびきの本心は聞かないうちに話まとまってるし…宮尾様もそういうこと言うなら先にちゃんとひびきと仲直りしてくれませんかね…。

とりあえず妖談シリーズが終わってしまったので、次は坂巻・粟田が出てくるこれの前のシリーズに行きたいと思います。既に二巻くらい読んでるけど。

・畠中恵「明治・金色キタン」


シリーズ二作目。全体を通して廃仏毀釈と五仏の話が中心になってて、各話は普通に楽しんでたんだけど最後の方で当然のように阿住さんも人外扱いされてて「えっ!!!そうだったの!!!??」ってなりました…。たしかに作業の合間に斜め読みしてたとこあったけど見落としすぎてる自分にびっくりした…。「五仏が揃った」と書かれてたけどえっ阿住さんしかいなくね?とか思っちゃったし本当によくわかってない。滝さんの正体はかっこよかった。

・風野真知雄「浅草妖刀殺人事件」


坂巻粟田コンビに戻ってきた。粟田がゆきのと結婚したのは「うつろ舟」で先に知ってたんですが、なんか意外とあっさりくっついた印象。椀田は最後の最後だし宮尾はまだ独り身っぽいのにこっちは三巻でくっつくんですね。
与之助が娘のために横領しちゃったのは同情したけど、そっから即仕事やめて酒飲みに行ったりきち坊が狙われるのを「好都合」と思ってそのままにしたり、クズの下り坂を転がり落ちてしまった。隣の浮気男がおもんのことちゃんと面倒見てほしいけどおもんは幸せになれるのかなあ…。鼠小僧につながっていくのは全然詳しくない身からしてもオッって思いました。
おたすけ兄弟の最期もつらかった。そりゃいかな根岸様といえどこんだけ殺したら獄門にするしかないもんな…。

・島田荘司「星籠の海」
 

めっちゃいい話だった~~~~。
いや宗教団体はえげつないし黒幕はなんかよく知らない大物だし小坂井はずっと流されっぱなしだったけど、忽那水軍の話がひたすらによかった…。歴史のお勉強要素も多くてちょっと退屈なとこもあったんだけど最後の展開が熱かったです。
立てこもった藤井先生を御手洗が説得するとこは笑った。滝沢先生はもう責任とって結婚してやった方がいいと思う、というかしないと今度は藤井先生がストーカー化しそう…。いやでも殺されかかった男と結婚なんてそれこそ怖すぎるけど…。
しかし最後まで読んでも小坂井は本当に流されてるだけだったとういか、色んなとこに関わりつつ本人は大した罪犯してないんだから…まぁ…本当に真面目だけど何もしないだけの人だったんだなあっていう…。でもパリの屋上ではからずも千早を思いとどまらせたのは彼じゃなきゃできなかったと思うし、そのままずるずる悪い方に転がって最悪の結末になっちゃったのはもったいなかった。でもそれでもやっぱり洋子の工作に訳も分からないまま付き合って言われるがままに人んちでエッチしたり縛り付けたりするのは流され過ぎで「大丈夫かお前??」ってなりました。

・風野真知雄「深川芸者殺人事件」


根岸の過去の色々エピソードを改めて掘り下げてちょくちょく切ない気持ちになった。
若者時代の根岸があっさりおけいを忘れちゃうのも分かるけど、おけいの方は忘れられないよなあ…つらい…。
そしておたかの「弥三郎さんかわいそう」発言気になるんですが、もしかして坂巻はあのくだりでもう失恋決定なんですか??せっかく上司に気になる女の子見せにきたのにたまたま居合わせた大通人息子にこっから取られちゃうよってこと??
月路姫っていうなかなか個性的なキャラも出てきたけど彼女も今後出てくるのかな?坂巻さん何歳か忘れたけど月路姫どうですか…?年上は駄目…?

・小川糸「ツバキ文具店」


久しぶりの小川糸やっと借りれた!今回は代筆の仕事が中心だったけど相変わらず食べ物や季節の描写があったかくて綺麗だった。紙やインクフェチの人はそっち方面でも楽しめるかもしれない。というか代筆ってただ綺麗に書くだけじゃなくなりきって字体をころころ変えたりもするんだね。すごい仕事だ。

・島田荘司「エデンの命題」


地上の楽園と思われた箱庭施設が実は…というのはとてもよくある流れだったのでああそういうやつね、と思いながら読んでたので普通に信じてた。とにかくセックス!いきなりセックス!みたいな流れに持ってくのはうさんくせーなと思ったけど、アメリカンなノリだとそれもままあることなのかなと…。結果としてザッカリは箱庭に戻り状況は何も変わってないけど、主の用意した楽園でゆるゆる過ごせるのはそれはそれで人生だと思う。
「ヘルター・スケルター」の記憶を呼び起こす作業も、「ネジ式~」や「アルカトラズ幻想」を以前読んだこともあって普通に信じてた。
どっちの話もオチで度肝を抜かれた!みたいな感じではなかったけど、聖書の解釈とか脳科学とかのあれこれが興味深かったです。

・諸田玲子「お鳥見女房」


初めて読む人だけど私でも読みやすかった。とりあえず多津と源太夫はおめでとうだったけど久之助や君江やそのへんの恋路も気になる…。特に君江→隼人は今の時点望み薄だけどこっからどーにかなるのか??
結局家の中は子供たちがいっぱいのままであんま変わってないけど、行方不明の父に探しに行った次男に更にそれを探しに行く源太夫に気になることが多すぎる。シリーズけっこう長いみたいなのでどんどん読みたい。

・島田荘司「御手洗潔のメロディ」


事件が起こった「IgE」と「ボストン幽霊~」はいつもの御手洗シリーズらしい展開で面白かった。
「さらば遠い輝き」はレオナ中心の話だったけど、私はまだレオナ初出の作品読んでないのでこれから読みたい。「水晶のピラミッド」で出てきたのしか読んでないので。そんでその中でライターがちらっと言ってた御手洗のエピソードって、これ石岡君の話だよね?石岡君記憶喪失だったの!!??シリーズの順番調べずに読んでるせいで知らないことが多すぎる…二人の出会いのエピソード読みたすぎる…

・畠中恵「こころげそう」

男女九人お江戸の恋物語、というサブタイからここからカップル続出するんだろうな~当て馬同士がくっついたりするんだろうな~とか思いながら読み始めたらまさかの開始と同時に二人死んでた。
しかも幽霊と一緒に事件解決!という畠中恵らしい設定で面白かった~。しかし思ってたよりずっと物騒というか、最終的な死者の数は他の畠中恵作品と比べてもかなり多い方なんじゃないか…?
一番こじれまくった恋愛関係の中心にいたのは弥太とお染めちゃんで、それぞれ問題があって「ああもう分かったよどっちもとっとと別れたらいいよ」と思ってたけど、最後の最後でちゃっかり駆け落ちみたいなやり方で一緒になるのはちゃっかりしてるというかなんというか…。さんざん周囲に気を揉ませときながら自分達はあっさり幸せになる、こういう人達いるよね~いるいる~と思うとちょっと笑いました。

◆という読書感想文でした。

4月のだいたい10冊読書感想文

2018.04.10 21:25|読書感想文
◎ネタバレ注意◎

・風野真知雄「妖談さかさ仏」


段々奉行所システムが分かりかけてきた…と思ってたけど今回は新たに寺社方が絡んできて「組織社会ややこしい…」ってなってました。
今回はシリーズ全体にかかわる「闇の者」がキリシタン関連かも?で終わってさかさ仏については全部解決ってことにはならなかった…って感じなのかな?なんかモヤモヤするので続きが見たい。あと前作シリーズに出てきた坂巻と粟田も普通に出てきて四人で顔見知りっぽくてなんか嬉しくなった。

・群ようこ「かもめ食堂」


かなり強引で都合のいい展開も多かったけどほのぼのあったかい空気が良かった。癒されたい時に読むといいと思う。
でもこだわりのおにぎりに関しては(サチエの主張も分かるけど)もうちょっと歩み寄ってもいいんじゃない?とは思ったかな…。見た目の問題じゃなく実際に食べたトンミが涙目になるレベルで口に合わないならさすがに手を打った方がいいのでは?と思ってしまった。フィンランド人に合いそうなアレンジ系のおにぎりを出してまず親しんでもらった後本格派おにぎりを出すとかさ。
何かの小説でこの作品が「食堂かたつむり」と並んで「料理もの」「ごはん系」と紹介されてたんだけど、あんまりご飯もの小説って感じはしなかったかな。

・天童荒太「悼む人」


正直な感想を言うと長かった。多数の死者のエピソード云々は正直飛ばし飛ばし読むところも多かった。
が、母親の闘病パートがものすごく細かくて丁寧で母親パートはたびたび泣いてた…。よその人悼んだり同行者と語ってるヒマあったらお前さっさと戻ってこいやあああ!!となること多数。
という神視点を除けば、死者に対して平等に徹底的に「エグく」掘り下げるのが蒔野で、平等に悼むのが静人なのかなあと思った。
蒔野の後輩記者が、とある死者には同情的で別の死者には「自業自得」と言ったのを内心蒔野が「どういう基準だ」と思う場面があるけど、あの後輩の感じ方こそが一般的な日本人なんだろうなと思う。他人の情報が断片的、誰かの主観によってしか入ってこないというのは誰でも一緒なのに、一方的に「可哀そうな死」と「自業自得の死」を区別する一般人より、全部ひっくるめて悪い方に見る蒔野の方がまだ健全なのではと思ってしまった。いや全部悪い方に見る人もそれはそれで嫌だけど。

・風野真知雄「妖談へらへら月」


やっぱりまだ続いてたさかさ仏とキリシタン関連。というかこれがこのシリーズのテーマなのかな。町方と寺方とかよく分からんけど組織内の対立はめんどくさいよなあという印象。
前からちょくちょく出てた「さんじゅあんさま」は、闇の者を率いる親玉なのかそれとも善人が悪の組織に祀り上げられてるのか微妙なとこでしたが、最後に鳩出したとこで「あっこいつは信用できないわ」と確信しました。

梅次も旗本の娘さんのこと気になりだしていよいよカップル(未満)の組み合わせが増えてきたけど、椀田はまじで小力に行くんだろうか…。個人的にあの子は椀田をいいように使ってるように見えていい印象ないんだよな。「さかさ仏」の柳の根元に子供の亡骸を埋めた女の話では機転の利く優しい娘に見えたんだけど、基本的に最初からずっと察してちゃんなんですよね。私の口からは言えない事情があるから黙ってるけど許してね、みたいな感じ。実際黙っててもしょうがない事情なんだけど…とにかくモヤモヤするのでくっつくにしろこっぴどく振られるにしろどっちでもいいからすっきり決着付けてくれ~~。

・島田荘司「追憶のカシュガル」


東日本大震災の追悼を込めて書かれた作品らしく、御手洗シリーズには珍しく(?)あまり物騒じゃない短編集だった。ミステリというより戦争の悲惨さを回想形式で見る連作。戻り橋の話が興味深かった。

・風野真知雄「妖談ひときり傘」


こういっちゃアレだけど、なんとも美しくて切ない人殺し集団だったなと…。いややってること自体は殺しだしさんじゅあんにいいように洗脳されてたともいえるんだけど、雨の日に花が咲くように美しい傘八つ現れ、さっと引いた時には死体が一つ残されている。という風景は映像にするとすごくきれいだろうなと思った。

そしてどんどん血なまぐさくなるさんじゅあんさま。途中から教えのために段々手段を択ばなくなったというより、最初の殺しがきっかけで教祖になってったみたいだしもう血で汚れまくってるじゃん…。あとひびきの恋路も気になってる。おせんも普通にいい人だけどひびきは本当にこれでいいの?分裂してくれ宮尾様ー!

・畠中恵「アイスクリン強し」


この前読んだ若様組の前作?らしいので借りてみた。若様組ではヒロインぽかった沙羅さんは長瀬とミナどっちとくっつくの?と気になってたんですが、これを読むと完全にミナルートみたいですね。
沙羅さんがお見合いで親を納得させつつさらっと男を見極めるくだりが良かった。愛情的な意味でも知識的な意味でも劣ってると証明したらそりゃ親バカかつ有能成金のパパは納得せざるを得ないよなって感じ。しかし飾りの夫を立てて沙羅が店を動かすとしても、ミナはパティシエ目指してるから飾りの夫になるのも難しいような…?色々先行きが気になる二人。

・高橋由太「もののけ、ぞろり」


時代物妖怪ファンタジーということで読んでみたんだけどユキ様が出てきたところくらいで挫折。
設定がまんまハガレンなのはまあいいとしてもおこうが助けにきたところからノリが一気にめちゃめちゃ軽くなったし私が思ってるよりファンタジー要素が強すぎた。なんだろう、妖怪の不思議な話は好きなんだけどこういうタイプになると苦手というか…自分ではうまく説明できませんが…。
江戸の日常ものも書いてるそうなので次はそっちを試したい。

・柴田よしき「さまよえる古道具屋の物語」


人生に迷う人々の前に現れる謎の古道具屋、どう見てもガラクタにしか見えないものなのになぜか買ってしまい、それが運命を左右することに…。という出だしはとても好みだったんだけど、最終的にはなんかいまいちだった。
なんというか豚とかバケツとかが買い手に与えたのはものすごく精神的・抽象的なイメージでそれ自体に不思議なことはなく、買い手が勝手にいいように解釈してなんかいい話になってんな~…と思ってしまった。
だから底のないポケットのとこは道具屋の黒い面が見れて面白かったんだけど、それも「エプロン自体におかしなことはない、間違っていたのは自分達の方」の一点張りに違和感。
終盤に買い手が集合して「闇」とか「意志」とかふわふわした言葉で推理して慰めあったりしてるところは正直興ざめだった…。全体的に「みんな色々しんどいしつらいことあるししょうがないよ、あなたは反省してるし悪くないよ」という言い訳パートが長いんですよね。
男にも女にも見えない年齢も分からない、言葉遣いも相応しくないハットリ君のお面の店主の正体は「そうきたか」と思ったけど、それにしても言動がちょっとおかしすぎるんではないかと思う。
個人的には登場人物同士につながりを持たさず「不思議な古道具屋とその店を訪れる人々」の短編集で十分だったな。

・内田康夫「箸墓幻想」


奈良県邪馬台国古墳ミステリー。
殺人事件の謎を解くために、残されたわずかな手紙と写真から半世紀も前の若者たちの関係を洗い出していくと、意地と悲劇とすれ違いの恋物語が浮かび上がるってくる。陰惨な事件の謎やトリックを追うというより、かつての若者たちの恋物語を想像しながら追っている部分の方が圧倒的に多くて全体的にふわふわしてるというか、こういうところが「幻想」なのかなあと思った。

話を聞いてると小池先生は能力はあるけど恋愛面では相当なヘタレだなと思ったし、みさおは美しい初恋の君かと思いきや妄執に取りつかれてたけど、イザナギイザナミに被らせてるんだなと思うと納得の設定だった。でも二人の因縁の巻き添えのような形で実の娘や関係のない人まで死んじゃうのは悲劇だなあ…。
弥生さんか誰かの台詞で「今の若い人は私たちにも若い時代があったことなんて想像もできない。そのくせ神話の恋物語には熱を上げたりする」というのとか、「50年の何十倍かさかのぼれば古墳時代にも繋がってる」みたいな台詞があったけど、人が恋に狂って恋に死ぬのは古来からずっと繰り返される悲劇なんだなと思った。

・小野不由美「残穢」

面白くて一気に読んでしまった。
最終的には奥山家という最恐の家に辿り着いたし、晴れ着で首を釣る女とか複数の赤ん坊の声とか床下で動く気配とか放火に走らせる声とかそのへんのところには一通りの回答が得られたけど、不幸がある時に笑う絵の女は一体何者だったんだ…?なんでそんなものを嫁入り道具に持たせたんだ…?とまだ先もありそうな感じがして怖い。しかも新たに孤独死した老人の怪が増え、今後もどんどん穢れが他の穢れを巻き込みながら感染していくのが怖かった。こういうのなんていうんだっけ?こう…どんどん大きくなっていくやつ…塊魂的な…。
三津田信三作品ならこれで最初と最後に「これを読んでいる読者にも障りがあるかもしれない。」と再三警告が入るとこだけど、とりあえず私はそういう家にあたりませんように…。

◆という読書感想文でした。

だいたい10冊読書感想文

2018.03.19 19:51|読書感想文
途中で二冊挫折したのと上下巻の作品がひとつあるので「だいたい10冊」です。
◎ネタバレ注意◎

・横溝正史「八つ墓村」

横溝正史という名前はもちろん知ってるけど映画で見たことあるようなないような…知ってるような知らないような…という作品ばかりなので超有名どころを借りてみた。前回の短編集はなんか期待してたのと違ったけど今回はがっつり探偵もので面白かった。最後に金田一シリーズがざーっと載ってたけどこんなにいっぱなったんですね…。図書館にあるぶんはできるだけ読みたいなあ。あんまりないんだけど。

・島田荘司「屋上の道化たち」

表紙がすごく不気味でどんな凶悪事件が…と思いきや本当に「道化」だったというか、凶悪な犯罪者の存在しないアホみたいなトリックでした。いい意味で。三谷幸喜にコミカルな感じで映画化してほしい。

・樋口直哉「スープの国のお姫様」


最近物騒な本ばかり借りてるので癒し系も…と思って初めて読む人だけどタイトルと表紙で癒しが感じられるやつを借りてみた。
…が、なんとなく引っかかりを感じて一章の途中で挫折。
ちょっと無気力なとこもあるけど料理に関しては有能な主人公が、わけありっぽい無愛想美少女と出会って…ってとこまではいいんだけど、美少女が登場した途端「ヒロインが出たぞー!いけー!!」と言わんばかりに部屋に押しかけ、「飯は食わなきゃだめだ!」といきなりお節介キャラになって「お前どうした!!?」ってなりました。美少女の方もファーストコンタクトは会話すらできない超絶無愛想だったのにいざ主人公が来るとちょっと込み入ったことまで喋る喋る…。ちょっと斜に構えたツンデレ系かと思ったら速攻で懇切丁寧にサポートしてくれるし二人とも一気に印象変わり過ぎで…。
実践第一な主人公と知識だけはある美少女がタッグを組んでゲストの求めるスープを出す話、というのがしたいんだなあというのがあまりに見え透いているというか…「とりあえず舞台整えとくね」という結果ありきでサクサク動いてる感がヒシヒシ感じられるので、もうちょっと最初の交流は丁寧にやってほしかったなあ。

・…これとはまったく別で和菓子職人が主人公の話も最初の方で挫折したことがあった(序盤も序盤だったのでブログでは名前すら出さなかった)んだけど、いま思うと似通うとこあるな両方とも。
どうも私は無気力~無愛想系の主人公×あからさまに用意されたヒロイン、という導入がめっちゃ苦手らしいです。
ラノベとか軽めのアニメならこれくらい手っ取り早く進む方がいいとは思いますけど。

・今邑彩「蛇神」


地方で今なお秘密裏に行われる禁忌、民族伝承というのは好きな題材なんだけどなんかイマイチ…。
古来からの神聖な儀式が実は性的なものor生贄的なものだった、っつーのはわりとよくある話なので、そこずっと引っ張られても…って感じ。
新庄との繋がりは意外だったし最初の惨殺事件の真相などはオカルトミステリという感じで面白かったのに、そこんとこの謎解きが全部伝聞。ここ記者や本を作った人視点で解き明かしていく方が面白かったんじゃない?
ヒトミの方は察し悪くても境遇が境遇だけにしょうがないと擁護的な目で見てたけど、ヒミカの方はほぼ分かってる状況で自分から危険に突っ込んでいくので何やってんのこの子?感が拭えない。まあ痣の件で今彼に冷めたとかひるめの血に導かれたってことなのかもしれないけど。
この人の文章が読みやすいから最後まで読めたようなもんだと思う。シリーズ化してるらしいけど続き読むか迷うなあ。

・風野真知雄「八丁堀同心殺人事件」


面白かったー!今回はメインになる話の比重がサブストーリーよりだいぶ重めというか、まさに連続殺人事件!って感じで面白かったです。そのせいでサブストーリーの印象がいつもより薄いってのもありますが、まあ面白かったのでよし!オチも切なかった…私ずっと中風同心(犬を追い払えないやつ)を疑ってた…。

・小野不由美「営繕かるかや怪異譚」


営繕って何??とそこから分かってませんでしたが、とりあえず小野不由美の怪異譚なら面白いだろ!と思って借りてみた。
営繕屋が家に憑く怪異を鎮める怪異譚。なんだけど悪霊退散!みたいに一方的にやっつけるのではなく、家を部分的にリフォームすることで怪異と少し距離をとって共存する、というのが近いのかな。全体的に優しい物語でした。
表紙の絵が「蟲師」の人、と言ったらそれで雰囲気が伝わる気がする。現代版&リフォーム版蟲師って感じ。

・恒川光太郎「秋の牢獄」


この人の本は二作目。なんだけど、前回読んだ「夜市」と比較すると全体的に暗めで訳がわかんない感じが多かったかな…相変わらずホラーというより不思議で幻想的ではある。世界観が面白い。でも個人的には表題作の「秋の牢獄」と「幻は夜~」はもうちょっとお話の説明をしてほしかった。「神家没落」は、幻想的でわくわくしそうな不思議な世界を現実的な犯罪に利用しようとすればどうなるのか?という発想が面白かった。とりあえずふわふわした世界を楽しみたい時はいいのかもしれない。

・群ようこ「へその緒スープ」


ややブラックな短編集。と聞いていたのでそのつもりで読みはじめたんだけど、「着物」まで読んで挫折。私が想像してたブラックと違った…。「新居」と「レンタル妻」はまだ普通にお話ぽかったけど、「贈り物」と「着物」は本当にただ胸糞悪いだけで終わる何もない話だった。
本来は笑えるエッセイやほのぼのあったかい話を書く人らしいので次はそっちを読みたい。

・畠中恵「明治・妖モダン」


巡査の原田?ってもしかして若様組に出てきた人だよね!!?って中盤くらいまで思ってて読んだ後改めて若様組のキャラ紹介見てみたけど原田って人は別にいなかった。
とりあえず百軒屋に集う主要人物は全員妖ってことでいいんだよね…?ってことは行方不明になったみなもも実は妖怪でみずは=みなもってことでいいのかな?でも原田はなんか温厚な人間バージョンもいて途中でガチで死んだような…?このへんよくわかんなかったからもうちょっと詳しく知りたいなあ。
妖怪だけど普通に人間目線で過ごしてて読者ですら主人公陣営がよくわかんない怖い感じが面白かった。起こる事件もそれを解決(?)する方法もしゃばけシリーズより断然物騒で怖いんだよな…。若だんなのとこの妖怪は児童書向き妖怪だったけど、本来はこれくらい物騒なんだよなとしみじみ思う。でもやっぱ悪人を容赦なくコロコロする妖怪ってのも好きなので続編も読みたい。

・内田康夫「贄門島」


浅見光彦シリーズ順番関係なく目についたものから借りていく作戦二回目。
治外法権的な不文律に守られてる島の秘密!生贄を送る不気味な儀式!島ぐるみで隠ぺいされる秘密とは!?と、個人的に好きなテーマが盛りだくさんだったんですが、最後まで読んでみるともっと切実で現実的(?)な結末でした。少なくとも隠された財宝とか呪いの儀式とかではなくすべてに切迫した理由があったというか…。殺人自体は許されることじゃないけど自分たちでけじめ付けてる間はおいとこうって感じなんですかね。
しかし浅見が島民にカマかける→なんでもしってるんやなぁ…ってなるやり取り多すぎて笑いました。島民からしたら浅見さん怖すぎただろうな…。

◆という読書感想文でした。
読みたい作家も読みたい本もどんどん増えていく…

二月の終わりの10冊感想文

2018.02.23 22:25|読書感想文
◎ネタバレ注意◎

・風野真知雄「妖談かみそり尼」


けっこう前に「うしろ猫」を読んだきりご無沙汰してたシリーズ。二作目を久しぶりに読んだけど相変わらずびっくりするほど読みやすかった。表紙なんかはいかにも「硬派な時代物!!」って感じがするけど、文章は現代っぽいからサクサク読めるのかな?

・横溝正史「深夜の魔術師」横溝正史探偵小説コレクション2


じっちゃんの名にかけて!くらいしか知らないけど本家本元横溝正史は一度は読みたいと思ってた。
文章自体は私でも読みやすかったので安心した…んだけど、どうもこれは私が想像してた「探偵小説」とは違う気がする…。表題作「深夜の魔術師」は、探偵モノというよりルパンみたいな派手なアクション&冒険謎解きを見てるような気分だった。
その後の短編も何作か読んでみたけど、期待してた金田一耕助みたいな探偵ものじゃなかったので今回はこのへんで切り上げておく…。時代物も書いてるらしいので次はちょっと別のジャンルを読みたい。

・江國香織「犬とハモニカ」


「ちょうちんそで」みたいに繋がるのかと思いきや完全に独立した短編集だった。次は長編読みたいな。
「源氏物語」を現代の感覚で書く企画、というのは面白かったけど、さすがに「チューイングガム」みたいなバリバリ現代のアイテム名を出されると違和感がハンパなかった。「フェアじゃない」はまだスルーできるんだけど。

・畠中恵「若様組まいる」


こういう身分差から理不尽にいびられたりするの苦手だなあ…と思ってたけど、そこは畠中恵なのでやっぱり綺麗に団結してくれました。園さんみたいな美形だけど厄介で物理的に強いキャラ好き…。

・風野真知雄「妖談しにん橋」


ひびきのドタバタ恋物語が見てて面白いし可愛い。この二人くっついてほしいなー!!
しにん橋の謎が解けるラストの捕物は、それぞれの道を極めたオッサン(というよりお爺さん?)世代が活躍しててかっこよかった…。五郎蔵が来るとこ痺れたよねもう…。
椀田が同心復帰してちょっと寂しいけどこれまで通り一緒にやってくれるんだよね?いけすかない頼母が捕まってスッキリした反面今後の処遇までは明かされてないので、次の巻でその後をちょっとでも見せてくれるの期待。

・島田荘司「水晶のピラミッド」


久しぶりの御手洗シリーズ。めっちゃ分厚いんだけどめっちゃ面白かったーー!!
御手洗の謎解きが楽しみな反面、ナイラパートを見た後では、この謎はアヌビスの呪いであってほしい、現実的なただの殺人事件になるのはなんかヤダ…みたいな複雑な気持ちになりつつもやっぱり面白かったです。
「文明の死とは、常に、溺死なのです」「文明の死は、常に溺死なのだ」の決め台詞がちょ~~~かっこよくて痺れた…。

・米澤穂信「真実の10メートル手前」


久しぶりの米澤穂信。表題作を読んだ時は「えっ!?これで終わり??」と拍子抜けたけど、全部読んで太刀洗スタイルを見た後ではこのタイトルは言い得て妙というか、むしろメディアはこれくらいあっさりしてる方が好ましいな…と、最近の執拗な不倫報道やら炎上騒ぎを見ながら思いました。
客観的に分かる事実だけ伝えてほしい。実はこう思ってたのかもとか、こういう心理状態にあったのかも、っていう憶測をタレント達が一生懸命侃侃諤諤してても、結局「そんなもん当事者にしかわかんねーだろ」に集約されるだけなのでうんざりするんですよね…。「さよなら妖精」は読んだことあるけど太刀洗シリーズは他にもあるそうなので読みたい。

・島田荘司「リベルタスの寓話」


これもわりと分厚いのに面白くて一日で読んでしまった…ぐろいけど面白い…。御手洗シリーズはだいたいめっちゃ分厚いのに長さを感じさせないくらい面白くてあっという間…。
ほんとに謎の怪事件ばかりなのにちょっと状況を電話で聞いただけで片手間に解決しちゃうキヨシすごいし、特に「クロアチア人の手」の方は石岡君も言ってるけど「一見謎だらけだけど聞いてみるとそれとしか思えない至極単純な状況」でちょっとしたアハ体験でした。確かにここまで簡単に片づけられちゃうとキヨシが本気で迷惑そうにしてるのも仕方ないと思ってしまう…。
あと石岡君が遺体の状況聞いてる時の「うー…」「えー…」「ふえー…」って相槌が可愛すぎたし(萌えキャラかよ)、皆でピラニアについて「解らんなー」「可愛くないなー」とか言いあったり凡人たちのゆるゆるした会話にほのぼのしました。いや人二人死んでるしこの二人の背景めちゃくちゃ血なまぐさくて重いんですけど。

・今邑彩「ルームメイト」


読んだ後の感想「ひょええええ~~~~www」みたいな感じ。
前回読んだ「卍館」もそうだったけど、優秀な探偵役がいて謎解きがとんとん拍子で進み、おあつらえ向きに怪しい人物も現れて「え? この人なの? でもあからさま過ぎない…?」と思ってたら実は一番近しい人がドーーン!!!みたいな感じでした。今回は本当にマジでこれでもかというほど「一番近い」人でしたけど。
春海にもう一人別の人格が…と示唆されてからずっと「誰なんだ??どういう人格なんだ??」と思ってましたが、最後の一行でその名前を明かされた感想が「ひょええ~~www」でした。いやでもそういえば言ってたわ…多重人格者にも色々あるけど、麗子の場合新たに作られた人格は身近な人の模倣なんだって…。げに恐ろしきは犯罪者の人格ではなく、無自覚に新たな人格を次々生み出してしまう本人の方ってことなんですね…。
健介は多重人格者の犯罪と罪のありかについて深く悩み、結局何も知らない春海を守るために真実を飲み込む決断を下したけど、これを見るとやはり春海にも問題があるんだから無慈悲でも真実を明かすかそうでなければ春海をまともな精神科医にみせるべきだったと思う。

他の方の感想をちょくちょく見てて思ったんだけど、確かにこの方の話はトリックは割と普通で大きな驚きはないんだけど、その周囲をめぐる人間関係とか心の動きが怖くて面白いとこだと思いました。シンプルなトリックでも人間関係次第でいくらでも面白くなるんだなっていう。

・風野真知雄「赤鬼奉行根岸肥前」


妖談シリーズを先に読むつもりが貸し出し中だったので、それ以前のシリーズにも手を付けることにした。
時系列的にはこっちが先だし、五郎蔵とか辰五郎とか見たことある人の名前も出てきて問題なく楽しめてる。わざわざ「妖談」と付けるシリーズがあるくらいだからこっちは本格推理ものなのかと思いきや、やってる内容はだいたい同じ不思議系だし。
忍者の宮尾&腕っぷしの強い椀田コンビのデコボコ感も好きだけど、坂巻&栗田の純粋に強い!!コンビもいいな~。

◆という読書感想文でした。
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(2013.5.21-)

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