FC2ブログ

小野不由美「屍鬼」

2019.11.09 20:10|読書感想文
だらだら書いてたら微妙に長くなったので久しぶりに単独で。
大昔にアニメを観てたのでどういう話かはざっくり知ってたし登場人物も多いわりに把握しやすかった。ネタバレ注意。



・単純なゾンビVS人間ものではないとわかってるけど、「静信がヘラってなければヌルゲーだったのにな…」と思わずにはいられない。
村で特に権力のある御三家のうち一番手と三番手が真っ先に真相に気付いたんだから、そのまま結託して動いてたら勝ち確だったじゃんこれ。終盤の敏夫だけでも壊滅させるんだから。って思うとやっぱ屍鬼って本来は弱い生き物なんだなと思う。
日光を浴びると即アウト、遅刻=死で夜以外の活動は不可能ってのがきついよな~。人間に混ざって社会生活を送るのが難しい、かといって安定した収入がないと安全に休める場所の確保が難しい。
そして静信先生の小説難解すぎる…樅(もみ)が読めなくてしょっぱなからIMEパッド起動した…えっ皆これ普通に読めるの…?

・静信の主張「屍鬼が生きるために人間を襲うのは仕方ないよ(食物連鎖派)」までは分かるんだけど「それに人間が反撃するのは許せないよ」はどうしても納得できず、中盤の終わりくらいは何なんこいつと思ってた。人間が反撃するのもまた生きるためでは?黙って狩られろって??いたいけな中学生が死後の始末を自分でやるくらい追い詰められてるのに、おめーは全部知ってて説法するだけかよ!みたいな。

終盤の作中作でなんとなく分かった気がしたけど、静信の心境は「自分は善良で誠実であろうとしても世界は決められた役割以外求めない。外れるものは石を投げられる。だから自分はその枠外(=死)に行きたかった」…って感じなのかな。それで同じ「石を投げられる者」で、神に見放された者で、枠の外にいる屍鬼に、強烈な仲間意識を持った。屍鬼に同情していたというより同調、同一視していた感じがする。
だとすると「人間が屍鬼を攻撃するのは駄目」っていう一見筋の通らない主張が、「自分が攻撃されるのは嫌」っていう、きわめて単純、本能的な自己保身になる。自殺未遂をした静信は枠の中にいるのか外にいるのか今の位置があやふやだけど。

静信が偽善者扱いされるのにずっと違和感あったけど、静信は「どっちも傷つけあっちゃ駄目だよ、両方が生きる方法を模索しようよ」みたいなお花畑なことは言ってないんだよな。もっと鬼寄りなんだよな…。
静信も鈍い訳じゃないんだから敏夫が妻を人体実験に使ったことや郁子をけしかけたことを、「それほど敏夫が追い詰められてた」と簡単に推察できたろうし、友人という立場まで考えると自分が力になれなかったこと、一人で辛い実験をさせてしまったことを悔やんでいい場面でもある。
それでも敏夫を責めるばかりなのは、「自分の同胞(鬼)を攻撃したこと」に対する怒りが先に来ちゃったからだと思えば納得できる。敏夫と袂を別ってからも何か行動を起こす訳でもなく、真実を知りながら傍観するだけというのは屍鬼への消極的な協力と言っても差し支えないし。自分の手を汚すことを躊躇っていた臆病者というより、初めて見つけた同胞が敵陣営で混乱してたって感じ。

・終盤母親と寺男が殺される場面は「静信のとばっちりで殺されてひどい、可哀そう」と思う反面、彼らが静信に役割を押し付けた張本人であり、「肩書だけは立派なのに肝心な時は助けてくれない」という村人の憤りも尤もで自業自得にも見える。
でも母親も「室井の奥方」という役割に縛られていたといえるし、村人もほんの少し前に敏夫の捨て身のパフォーマンスでやっと屍鬼の存在を認めただけ。ここは紛れもなく人間VS人間で、世界が望む役割を迅速に演じなければどう思っていようと石を投げられる、枠の外に追い出されるという分かりやすい例だった。

静信が「結婚」という期待にだけは応えなかったのも、自分が誰かに「若御院の妻」と「跡取り」の役割を押し付けたくなかったからかな~。
母親についてもけっこう語るからマザコンかな?って最初は思ったけど、「室井の奥方」の役割について色々考えてたってことよね。自殺未遂の状況よく覚えてないけど(読み直そうにも分厚過ぎてどこか分からん)、「若御院まだ結婚しないんだね」「あんなことがあったから親も強く言えないんでしょう」みたいな会話があったから、もしかしたら見合い話とかが出始めたころだったのかもしれない。
その点敏夫はなんだかんだ尾崎家の通例通り村の外から嫁もらってるから、やっぱりちゃんと「世界の中」で生きている存在で、静信とは決定的に違っていた(と静信は思っていた)んだと思う。

父親も晩年になってから自分が役割を演じていたことに気付いて屍鬼のもとへ下ったけど、静信は敏夫の存在により高校あたりで気付いてしまったぶん絶望が早まったのかなぁ…。友達の新しい別の価値観に触れることで世界が広がるのではなく、世界の狭さを知って絶望が深まったのならなんとも皮肉な話。

・「正反対の存在」として敏夫の欠点も指摘されてたけど、報告を止めたことはたしかにそれなりに利があったしそれほどひどいやらかしだったとは思えなかった。基本的に有能。
でもその敏夫ですら結局村医者を継ぐことになってんだから、静信の絶望は「そんなに村が嫌なら出ていけばいいのに」で片付く問題じゃないんだろうな。村に戻る敏夫を見て「敏夫が無理なら自分なんてもっと無理」と感じたまである。

医療はどんどん進歩していくから敏夫は自分なりの工夫をする余地があるけど、坊さんの仕事で革新的な何かをやるのは難しいっていう、職業の違いからも静信の方が「役割を演じる」ストレスが大きかったのかもしれない。
敏夫は父親の応接室などを休憩室に改装して職員達に感謝され、先代と違って往診も嫌がらないと好評で毎日大繁盛。
静信は改宗した元信者にも寛大に接し、彼らを非難した父親に嫌悪感を抱いていたけど、現実的には父親のやり方が望まれている。善意で助けてくれる檀家を維持しなければ、寺は到底立ち行かないから…。

明確に静信が敏夫と自分を比較したり嫉妬したりみたいな描写はないけど、こういう色んな差を無意識に感じとってどんどん孤立していったのかなあ。なんというかこの二人、考えれば考えるほど出会わなかった良かった気がしてくる。それか敏夫が父親似の権威主義者でもうちょいバカなら、静信も能天気でいられたのかも…。

◆という感想文でした。
大昔に見たアニメでは夏野が起き上がってしかも人狼になってた気がするけど、原作では普通に死んでた。えらい大胆な改変したなと思うけど、夏野くんに特別な何かを期待してしまう気持ちはわからんでもない。かっこいいし。
スポンサーサイト



だいたい十冊感想文

2019.11.03 20:20|読書感想文
◎ネタバレ注意◎

・吉永南央「糸切り」


あの手この手で壁の絵を手に入れようとするジェイコブ氏は、よくある「立ち退きさせたい業者VS地元住民」の構図を彷彿させてあんまりいいイメージなかったけど、弓削さんの「今意地を張って守ったとして、その後は?」という問いは尤もだなと思った。本当に古いものを守りたいなら、ただそばに置いておくだけじゃダメなんだなって。焼き物講座が面白かった。

・宮部みゆき「この世の春」


この時代なら狐憑きとか祟りとかで片付けられそうな心の病を、持てる限りの知識と調査で解き明かしていくのが面白かった。今なら幼少期の虐待による人格分裂、多重人格、みたいな感じになるのかな。
ただお館様の方はある程度説明がついてるのに、その原因になった父の方は「呪い」としか言いようがないのは「えっこっちはファンタジーで済ませるんだ?」って思っちゃったな…。まあでも多重人格みたいな心の話は現代でも未知数な部分が多いし、呪いというのもその延長のようなものということなのかもしれない。
この時代の人にとっては御館様の病気も呪いもどっちも似たような怪奇で、
現代の感覚では「多重人格=未知数なところはあるがそういう病気」「呪い=ファンタジー」みたいな認識が一般的だと思うけど、
何百年後かには呪いの方もある程度説明付くようになってるのかもっていう。

単独で調査することの多い半十郎や、権力があり物分かりのいい老獪石田様&千吉とか事あるごとに死ぬんじゃないかと不安になってたけど無事でよかった。新九郎は乙…なんだけど、お館様をせっついて病を悪化させたという意味では相応の罰を受けたってことなんかなあ。でも新九郎が突っつきまわして事態をガッと悪化させたからこそクジャが派手に立ち回ることになって正体が露見した感もある。ずっと停滞したままだとクジャが隠密に慎重に事を進めて永遠に尻尾出さなかったような気もする…。

タキが御館様とくっつくのはまあ定番というかそこだよね~って感じだけど、たまに暴走しちゃう若先生ルートも楽しいし大正義幼馴染半十郎ルートも捨てがたかった…半十郎幸せになってくれ…。

あとお館様の豹変ぶりが文字で読んでもすごいから映像で見たいと思った。二次元でも三次元でも役者さんの演技が光りそう。

・畑中恵「むすびつき」


しゃばけシリーズ十七…だったかな?
前世、転生がテーマで切ない話が多かった。メタ的にはそう簡単には死なんやろと思ってるけど実際若旦那はいつ死んでもおかしくない病弱っぷりだしね…。
最後の話で呆気ないくらい簡単に夕助さん死んじゃったけど、前世の記憶を持ちながら転生しまくるというのは考えようによってはかなりエグくないか?自分が何度も死んだところを覚えてるって相当きつそうだしいつか発狂するんではと思ったけど、本人の心持次第で忘れることもできそうだしいいのかな…。

・麻耶雄嵩「友達以上探偵未満」


久しぶりの麻耶雄嵩。
とんでもブラック要素を期待してたけど今作はそうでもなく、かなりライト向け、キャラ萌え層向けって感じだろうか。しょーもない脱線や井戸端会議は女子高生らしい(?)おしゃべりを意識してたのかもしれないけど本当にしょうもなくて読むのに時間がかかってしまった。そのくせあおはともかくももも女子高生っぽくないっていう。
謎解き自体は面白かったし、友達でありライバルという唯一無二の存在でありながらべったりしすぎない二人の関係も好きだった。

・アーサー・コナン・ドイル「シャーロックホームズ全集4シャーロック・ホームズの思い出」訳:小林司 東山あかね 注・解説:高田寛


今回も短編集。分厚いけど一つ一つは読みやすかった。「黄色い顔」が好き。
原作ホームズって改めてちゃんと読んでみると思ってたよりワトソンがしっかりしてるというか、ホームズもワトソンをかなり信頼しててわりと対等な感じなのが意外だった。っていうほどホームズ派生の作品に触れてきた訳じゃないんだけど。

・乃南アサ「最後の花束」


主に女のどろどろを描く短編集。個人的には「祝辞」が印象的だった。表題作の「最後の花束」はやけに主人公のことぼかしてるなと思ってたら「あ~~~~そっちか~~~~」って感じ。「あなた」でも「貴方」でもなく「貴男」って書くのはそういうことか…。
提灯の話は旦那がダメすぎた…。不倫相手に反発したり妻のこと庇うポーズだけはとりながら子供二人生まれてる間もずっと関係続けるってクズすぎ。こういうの一番いやなタイプの男だわ~~と思いながら読んでた。「くらわんか」はアレルギーの話が出た時点であっ…って思ったけど、男側が気楽な関係だと思ってても女の方はそうとは限らないよねという話だった。
↑のドイル短編「マスグレーブ家の儀式」で、ホームズが「男は女が自分への愛を失っていることに気付かないものさ、自分は女にひどいことやっててもね」みたいなことを言ってたけどわりと真理だなと思う。「薬缶」や「枕香」も、女を積極的にバカにするというより当然のように軽く見てたら相手は思ってたよりずっと憎しみを募らせてたって感じ。

・風野真知雄「逃がし屋小鈴」


女だてらシリーズ久々に読んだら本格的に逃がし屋になってたらしい。メインキャラの日の助の盗癖とかまったく解決してないけどこのままいくの?今後役に立ったりするんかな?
そして小鈴父…完全に宗旨替えなの…?大勢の人間焚きつけといてそれはないだろお前…寝返ったと見せかけて潜伏作戦とかそういうんじゃなくガチだよねこれ?いやまだ可能性あるのか?ええ~…?
現時点ではとにかく危ない男として描かれてる遠山の金さん、今後どう動いていくのか楽しみ。

・有栖川有栖「虹果て村の秘密」


少年少女の探偵物語。明日香さん含め、三人ともフランクに仲良くやってるのが微笑ましかった。

・アーサー・コナン・ドイル「シャーロックホームズ全集5バスカヴィル家の犬」訳:小林司 東山あかね 注・解説:高田寛


ホームズシリーズの中でも特に有名な長編やっと読めたー!
「バスカヴィル」って濁音が多くてなんか仰々しいしゴシック風悪徳貴族が所有する秘密兵器処刑用番犬みたいなイメージばっかりあったけど正しくは「バスカヴィル家の(人間を狩る)犬」だった。
この二人もしかして夫婦なのでは?とはわりと序盤から思ってたので当たっててうれしい。しかしそれで誰が警告の手紙を書いたのかまでは頭が回らないのでやっぱ私には読者参加型謎解きとか絶対無理だなと思う。二度盗まれたブーツの謎はなるほどな~って感じだった。

・乃南アサ「鎖」


なんか滝沢がだいぶいいオッサンになってた。この人一巻では嫌な印象のまま終わったけどなんか知らんまに実はいいオッサンポジに移ってるよね…でも貴子も同じ感想言っててちょっとホッとした。滝沢さんは音道がいないとこではけっこういいオッサンなんだからもっと本人に言ってほしい。でも本人に対しては素直になれないのがデカオッサンの宿命か。非行少女を説得するところはいいオッサンだった。

個人的には監禁パートが長く、そのわりに音道がほとんど活躍らしい活躍できてなかったのが残念だったなあ。説得を頑張ったってことかもしれないけど。占い師の家で四人が異様な殺され方をした、っていう凄惨な事件のわりに犯人側がちんぴらに毛が生えたような夢見がちおじさんってのも。ホームレスやサラ金業者に変装したり忍者みたいに小型カメラを取り付けたり警察の有能っぷりの方が目立って、犯人側が暴力だけの無能集団に見えてしまった。

というか最後まで読んでも警察を誘拐するメリットがまったく分からなかった。死体の発見を遅らせたくても貴子を攫ったら同じことだし、結果的に貴子経由でボロボロ手掛かり与えちゃうし、死体を隠蔽する努力もしてなかったし、誘拐するくらいならまじで殺す方が簡単だったろう。
カヨコの誘い方はかなり強引でかつ独断でやったぽかったし、本人が無意識だったかは分からないけど、なんだかんだ最初から貴子に助けてもらいたかったんかなあ。無理やり巻き込むことで今の境遇から助けてもらいたかったのかもしれない。身をていして守ったのも積極的に見張りにも付いたのも、そういう意識が根底にあったからなのかも。

◆という読書感想文でした。

ひさしぶりの読書感想文

2019.10.03 19:25|読書感想文
8月9月と続けてあんまり読めなかった。10月はいっぱい読みたい。
◎ネタバレ注意◎

・乃南アサ「花散る頃の殺人」


ものすごい謎やトリックが出てくる訳じゃないけどやっぱり女性刑事目線の殺人事件はあんまりないから新鮮で楽しい。というかしんみり切ない系が多いのかな。安曇との気楽な関係もいいしもう八十田とくっついちゃえよと思った。夫婦で機動隊カッコイイし。

・アーサー・コナン・ドイル「シャーロックホームズ全集3シャーロック・ホームズの冒険」訳:小林司 東山あかね 注・解説:高田寛


三巻にしてめちゃめちゃ分厚くなったのでビビってましたが、中身は短編集で今回も読みやすかったです。
娘の持つ財産目当てに娘が婚期を迎えるころに妨害を企む父親の話が複数あったけど、この時代こういうのは普通…って言ったらあれだけどわりとポピュラーな動機だったんだろうか。今でいう保険金殺人的なノリで。

・風野真知雄「白金南蛮娘殺人事件」


シリーズ飛ばし飛ばし読んでたからずっと見守ってたわけではないんだけど、やーーーっとおゆうと坂巻くっついたかー!長かった!最後の婚礼はあっけないほど簡素でもうちょいなんかやったれやと思ったけど、まあ片方が過去に色々あった忍者だししょうがないよね…。そんでしばらくメインの二人は下がって次作からは別の新人がくるんかな。読みたいけど集めるのがしんどそうだ。

・小川糸「キラキラ共和国」


やっと読めたツバキ文具店の続編。前作の細かいこと忘れちゃってたけど今回も温かくてきれいな話だった。善人が多すぎてきれいすぎる感はあるけど、このシリーズはそういう癒しの空間として読みたい。
盲目の少年の手紙とか自分が母親なら一生の宝になること間違いなしだし、お客さん達のその後の反応がめっちゃ気になるけど、そういう「感謝されるパート」をあえて見せないのが押し付けがましくていいところなのかもしれない。

・吉永南央「紅雲町珈琲屋こよみ/その日まで」


和小物とおいしい食べ物、の部分は↑のツバキ文具店と共通してるけど、人の汚い部分だったり空しさも描かれてるのはこっち、みたいな印象。主人公はおばあちゃんだけど気持ち的にはすごい若いしそこまで達観してないし、お年寄りになってもまだまだ迷うことってあるんだなあって感じ。

・三津田信三「白魔の塔」


これは「戦後の日本を支えた過酷な職業を体験しつつ全国の怪異を巡っていこう」シリーズなんだろうか。灯台守の説明や歴史的背景のお勉強パートが多かった。興味深かったけど、肝心の怪異がほぼ第三者の回想で語られて灯台というより森や村の話中心だったのはちょっと拍子抜け。結局モトロイさんが灯台の仕事してるとこほとんど見られなかったし。
いやでもタイトルはあくまで「白魔の塔」であって「灯台」ではないから、塔に見まがうほどの怪異そのものを指してたってことなのか。しかしそんな少女に想われてこの先モトロイさん生き残れるんだろうか…。かといって迎えに行ったりしたら灯台長の二の舞になりそうだし、すっぱり灯台守の仕事を辞めたのは正解かもしれないけど、今後海の近くには行けなさそう。

・米澤穂信「王とサーカス」


王族の大量殺人というショッキングで劇的な事件が起こったと思ったら、ほとんど関係ない別のところに着地した。その点を地味だとか拍子抜けとか感じてしまうことが、まさに「悲劇を消費している」ってことなんだろうな。王宮事件そのものは実際にあった話なだけに。
大刀洗が主人公の話だからそんなに甘い話じゃないとは分かってたけどやっぱサガル少年つらい…。大刀洗がたまたま真摯な記者だからよかったものの、サガルくんの世界への認識はそう間違ってないと思うだけにつらい。世界は酷いところだと分かってるのに、一方で大刀洗のような存在をほんの少し期待したりしなかったり、誰と触れ合っても裏切られたような気持ちでこの先生きていくのかなぁ…。

・吉永南央「名もなき花の」


斜め読みしてたのもあるけど実に入り組んだ関係だった…。ミナホも軽率だけどやっぱ根本的に悪いのは藤田。けど藤田本人もここまで事が大きくなるとは思ってなかったんだろうな。猜疑心だらけで誰とも分かり合えない共犯関係、この状態でよく何年もつるんでたと思う。

ていうかゆきのさんて一巻ラストで息子夫婦んとこに引っ越すみたいな話なかったっけ?まだ先?それともシリーズ化することになって中止になったんかな。

・今村昌弘「屍人荘の殺人」


話題になってたので借りてみた。最後の選評も読んだけど「新しいクローズドサークルもの」という評価でなるほどなーってなりました。大学生男女によるいざこざよりマダラメ機関という中二かっこいい名前のバイオテロ集団の今後の方が気になっちゃうんだけど、そっちも首謀者は早々に退場して終わってるからいいのか。いいのか…。

個人的にこういうミステリで見取り図とか部屋割りとか見せられても全然覚えられないし見返したりもしないんですが、この作品は部屋割りのへのゲスい思惑が初期に明かされるので興味深く見れた、登場人物の意図が見取り図からも読み取れるというのが新鮮なポイントだった。AはBを狙ってるのか、CとDはターゲットから外れてるからまとめられたのか…等々。立浪は主人公目線ではわりといいやつっぽく見えるんだけど、この部屋を自分で選んだならやっぱ相当ゲスかったんだな…と思ってしまう。

気が強くて前回参加者の高木、妹が最近亡くなったという管理人、こういうのは意外と主人公が犯人説で葉村を怪しんでたので真犯人は驚いた。犯人の動機は作中では特に匂わせる描写なかったと思うけど、以前有栖川有栖の話で「動機のあるなしはどうでもいい、初対面で無関係のように見えて実は過去に因縁がありましたとかいくらでもやれる」とかいうエピソード思い出した。

・連城三紀彦「処刑までの十章」


初めて読む人。不倫、泥沼三角関係がテーマになってるからかとにかく重苦しくて全体的にどんよりしてた。不倫ってのはあんま好きなテーマじゃないけど、この疑心暗鬼、思考と妄想が迷走に迷走を重ね何も信じられないって雰囲気は不倫ならではなのかもしれない。
思わぬところで放火事件とバラバラ殺人が片付いてしまったけど、結局夫は勝手に巻き込まれたように見せられただけで自分で姿をくらましただけ、ってことでいいのかな?はがきの五時なんちゃらが日付と寺の場所を表すというのも分かったけど、夫が言ってた「女の単位」と章タイトルはどういう意味だったんだろう…。

◆という読書感想文でした。

夏は涼しい部屋で読書

2019.08.05 20:05|読書感想文
◎ネタバレ注意◎

・西崎憲編「英国短篇小説の愉しみ1看板描きと水晶の魚」



海外の小説にも慣れていきたいなと思ったのでよさげな短編集借りてみた。
文学よくワカラナイからあまりにも文学文学されると挫折しちゃうかなぁと不安だったけど、意外にも分かりやすいオチがある話が多く私でも読みやすかった。いやけっこう分からん話も多かったけど…。表題作の「看板描きと~」もよく分からんかったけど、神秘的な雰囲気がけっこう好き。「羊歯」や「鏡の中の貴婦人」の、丁寧に描写を重ねてから最後に無慈悲に叩き潰すというオチは英国っぽいなと思った。適当言ってるけど。

・乃南アサ「凍える牙」



有名な作家さんらしいので前から読みたいと思ってた。シリーズ一作目。
主人公の貴子がカッコイイので続きも読みたい。滝沢班は同僚からはいいコンビに見えたらしいけど、当人達の視点を見てる方からすると滝沢はまったくいい上司とは思えなかった。貴子の方はちゃんと謝ったけど滝沢は女は差別して当然みたいな考えのまま終わってるし。続編で滝沢が貴子を相棒として認めていく流れでもいいけど、これっきりいなくなっても全然いいという感想。

・有栖川有栖「乱鴉の島」



久しぶりに館ものでわくわくしてたけど、不気味な舞台のわりにそこまで人は死ななかった。
動機も島の陰謀の中心とはちょっとズレたところだったし。序盤「動機なんか皆ないけどもしかしたら親の仇とたまたま出会ったかもしれないし」みたいな軽口叩いてたけど伏線かよ…。
子供たち二人が既に夫婦のクローンなのでは??と予想してたのでわりと大人しいところに落ち着いたなと思った。まあ本気で二人のクローンならもっと頻繁に会える環境で育てるか。

・歌野晶午「絶望ノート」



狼少年日記の成れの果て…って感じだろうか。
もしショーンの思惑が明らかになったとして、彼は何の罪に問われるのかというと未成年ということもあってかなり微妙なとこだと思うから、まったく予想していなかったところ(しかし無関係でもない)から理不尽な暴力に晒されて終わるというのは因果応報感があった。いや天罰というべきか。

・吉永南央「紅雲町ものがたり」



七十後半のおばあちゃんがのんびり日常を送りつつ事件を解決していく話。
一般のおぱあちゃんが主人公なので派手な殺人事件とはいかないけど、そのぶん料理や古民家や着物の描写に和む。最初はおばあちゃん相手なら相手の油断を誘えて良さそうだなと思ったけど、おばあちゃんだからこその苦労(主に痴呆関連)もあり新鮮だった。

・有栖川有栖「妃は船を沈める」



癖のある悪女の話面白かった。
二つ目の方では妃がまた若い男たぶらかして手のひらで転がして…みたいなやつかと思ったけど、死んでるのが昔の男(?)の時点で旦那への愛情は本物、アリスの推測が正しいってことでいいんだよね。
最初の事件の時点で何かしらの罪を償っておけば旦那と出会うことはなく、今の幸福を自分で壊すことにはならなかったのかもしれないと思うと、猿の手で狂った人生だったなと。

・アーサー・コナン・ドイル「シャーロックホームズ全集1緋色の習作」訳:小林司 東山あかね 注・解説:高田寛



別の本を探してる時に見かけて、そういやホームズの派生やモチーフにした作品は色々見たことあるけど原作はちゃんと読んだことなかったな~と思って借りてみた。分厚いので不安だったけど注釈が大量で、本文の半分以上はある。でもいちいち本編を中断して確認しに行かなくても内容はだいたい理解できるし、びっくりするくらい読みやすかった。まったく古さを感じさせない。注釈はホームズにハマった人、もっと細々した背景を理解したい人向けって感じっぽい。

初めて読んだ原作ホームズ像は、今まで見たホームズ派生作品のどれというより島田荘司の御手洗が一番近いような気がした。この謎の躁鬱状態、謎の観察力、自分だけ分かってて説明すっ飛ばしていくとこ、手品のように犯人が現れる感じとかが。
注釈はいつかホームズにはまった時の二周目に読むことにして、まずはさくさくシリーズ本編読んでいこうと思います。

・畠中恵「ひとめぼれ」



読んだと思ったら読んでなかったシリーズ六作目。まんまことシリーズは基本平和なもののどうしようもないすれ違いも多くて切ない。
「わかれみち」のラストのところとか、それまで普通に読んでたのに「もし変な横やりが入らず何事もなく時が経っていたら、大倉屋が麻之助の義父になっていたのかなぁ…」と唐突に思い出して切なくなった。

一葉については吉五郎といい感じなんじゃないの?いきなりぽっと出の色男に目移り?と一瞬思ったものの、そりゃ十歳かそこらの時にずいぶん年上の兄ちゃんが養子として入ってきたら兄としか意識できなくなるわな、と思うとわりと同情的。まあ兄妹みたいな関係の夫婦というのもアリだと思うしいつかくっつく未来もあるかもしれない。そこはあんま心配してないけど、それより小十郎様が吉五郎を完全に跡取り息子として認めたことが嬉しかった。春四郎は現代の感覚で見るとクズなんだけど、当時の三男四男は皆必死だったろうし乙って感じ。顔の良さを生かして役者とかやればいいんじゃないかな…。

・小川糸「さようなら、私」



過去に色々あった女性たちがちょっと変わった経験を積んで悲しみを克服し、新しい人生を歩む話。って感じだろうか。切なくも優しい空気感が良かった。「恐竜の~」の美咲は、慣れない異国でヒスりがちで決していい印象ばかりではないけど、突然未開の地に飛ばされた日本人ってこんな感じなんだろうな…と納得してしまうリアルなヒスだった。異世界トリップものの主人公が馴染みすぎるだけで実際皆こんなもんだって絶対…。

・アーサー・コナン・ドイル「シャーロックホームズ全集2四つのサイン」訳:小林司 東山あかね 注・解説:高田寛



今回も半分くらい注釈なのかなと思ったらそうでもなかった。
ショルトー弟とモースタン嬢は感じのいい人だったし、兄も殺されるほどのことはしてないんだろうけど、両父親は恨まれても当然だなと思った。まあでも犯人も他人を殺して得た財宝なんだから、奪った者が奪われるのは当然といえば当然か。
しかしホームズとワトソンの関係が、というか御手洗と石岡君が被りすぎていてなんか微妙な気持ちに…。

◆という読書感想文でした。

読書感想文+魔法使いの嫁

2019.07.19 19:49|読書感想文
◎ネタバレ注意◎

・ツルゲーネフ「はつ恋」



小川洋子の文章に飢えすぎて小川洋子の訳した作品にも手を出してみたんだけど、これは単純な訳文ではなくかなりアレンジ加えられてるのかな?ウィキによると元は中編小説らしいけどこの作品は「少女」の名前すら出てこないし大人の絵本って感じのつくりだった。こんなんが初恋だったらトラウマ間違いなし…という感想しかなかったけど半自叙伝的物語らしいのでこわい。

・島田荘司「Pの密室」


御手洗少年の事件簿。御手洗はいつも最後まで引っ張って引っ張ってようやく回答編してくれるけど、大人への口実のように言った「これから僕が大人を殺人者だって言うんだよ。ちゃんと確認しなきゃ」っていう気持ちを今もずっと持ち続けてるんだなと思った。
この前の事件を知らないので里美という人のこと知らないんだけど、とにかく石岡君はいちいちめんどくさい男だった。

・原田マハ「異邦人」


絵や京都の風景の描写はとても瑞々しくて美しいのに、それを取り巻く人間関係はこれでもかというほど汚い…今まで読んだこの人の作品の中でも一番生々しくドロドロしていた。「サロメ」みたいな悲劇的愛憎みたいな感じでもないし…菜穂と樹の関係は劇的で運命的、共犯者のような蠱惑的な関係なのに菜穂が鬱陶しすぎてそれに酔いしれる気持ちになれない。いや菜穂だけが悪いんじゃないけどね…。
菜穂に何の相談もせず支配しようとする両親、特に母親の方は最初からずっと娘婿に色目使っててずっと不快。一番一般人に近い一輝にはまだ感情移入できるけどまあヘタレだよなと思う。
でも菜穂の方も自分から経営に関わろうとせず自由奔放に遊び暮らしてるんだから蚊帳の外にされても文句言えないなと思う。それだけ審美眼があるならバリバリ経営に携われば美術館も画廊も傾くこともなかったのでは?原田マハの他作品では女性でもバリバリに働く学芸員とかいるぶん菜穂はなんで最前線に出て行かないの?って思った。

余裕ない倒産するって言われてるのに百万の作品をポンと買ったり、「作家を囲うくらいの気概を見せなさいよ」と内心不満だったり、無収入居候の身なのに京都に残る等の数々の強気発言も、結局自分には隠し財産があるからいざとなったら一人で生きればいいや~って思ってたからの我儘だったんだろうなと思うと菜穂もたいがいクズ。そんなことばっかしてたらそりゃ「何も知らないお嬢さん」扱いされるわ。天才は常人には理解できないというし菜穂もある種の天才だからここまで身勝手なのかと思ってたけど、自分も生々しい切り札隠してたんじゃんっていう。
全体的に登場人物はクズだしガチでアウトな人もいたけど、描写が多いぶん克子菜穂の母娘が一番ストレスだった。よく似た親子だよ。

・島田荘司「UFO大通り」


よくわからない変な出来事から事件に繋がっていくのが相変わらず面白い。しかし島田荘司の書く悪役は本当にコテコテの悪役で、あとでぎゃふん(死語)ってなるのがわかっててもちょっとイラッとする。

・小川洋子「口笛の上手な白雪姫」


今作もとてもよかった…。最初の黒電話の描写が好きすぎてしばらくそこで止まってしまった。話はやっぱりよく分からないものが多いけど、「かわいそうなこと」や表題作のなんとなく匂わせるようなオチも好み。
私も観劇の趣味はないけど「一つの歌を分け合う」で描かれているのが理想の観劇の形なのかなと思った。

・村田沙耶香「地球星人」


いつもの村田沙耶香全開って感じだった。
「人間工場」とかいうから近未来設定かと思ったけど普通に現代が舞台なんですよねこれ…。主人公の家庭環境が最悪なのは置いといても誇張した表現…に一見見えるけど、「中古より処女の方が~」とか「女とちがって男は相手が若ければ子供作れるから~」とか、そういう「現代にありふれた一言」を見ると全然間違ってなかった。

悪役は悪役らしくと大げさに書かれてるだけで、現代人は皆この感覚にとらわれてるんですよね…。ついさっきバラエティ番組で独身の芸人をごく自然にいじってたのを見て、これが「地球星人」の洗脳なんだなあ…としみじみと思った。年をとっても結婚しないのはみじめで嗤われても当然のこと、という常識がまかり通っている。この話の結末は幸福には思えないけど、「宇宙人」達の抱く違和感は絶対に忘れちゃいけないと思った。こういう感覚を確認するために村田沙耶香の作品は一度は読んだ方がいいし定期的に読み返すべきだなと思う。

・島田荘司「鳥居の密室」

・遠藤周作「沈黙」


名前は知ってるけどちゃんと読んだことなかったので有名なやつを借りてみた。内容は興味深かったけど、ただ私が典型的な「宗教に鈍感な日本人」なため主人公筆頭に迫害する者される者、どちらにもあまり感情移入できなかった。政治的理由、感情的理由で異教を毛嫌いする心理というのはまだわかるけど。

でもフェレイラやお奉行の「この国の人はこれまでもこれからも神を理解できない」「今までこの国で根付いていたと思っていたものは実はキリスト教ではなかった、形を変えた別のものだった」みたいな発言で、やっぱそうだよね~私には分かんなくても仕方ないよね~みたいな安堵感というか寂しさのようなものを覚えたりして…。
こういう感覚は海外に生まれないと分からないもんなんですかね。でも別に分かりたくもないというのも正直な気持ち。

・東野圭吾「十一文字の殺人」


以前読んだ女子大生コンビの事件が面白かったので、同じく女二人が組むこの話も期待しながら読んでみた。…けどこっちは年齢が上がったせいか「~わよ」「~だわ」等の古典的女言葉が多く、一部は関西弁のおっさん(~できませんわ、~しましたわ)に聞こえて時々集中力が途切れた。
話自体はするする読めるし面白かった。

・阿部謹也「ハーメルンの笛吹き男 伝説とその世界」


小説じゃなくて学術書?っていうのか?TLで見かけて面白そうだったので借りてみた。紹介文では怒涛のストーリー!みたいな感じだったので普通の物語を期待してたんだけど、「ハーメルンの笛吹き男」の真相については解明されずちょっと拍子抜け。でも歴史研究というのは単に「真実が明らかになる」ことではなく、「伝説から様々な歴史的背景を読み取る」ことが大事なのでこれでいいらしい。
笛吹き男は被差別対象であり災厄をもたらす役割を押し付けられた存在だとか、内部より外部からきた流浪の民に罪を押し付けたいとか、統治者の失敗で犠牲を強いられる庶民の絶望の訴えのために伝説となったとか色々興味深かった。
たしかに今はハーメルンの笛吹き男=小手先の芸で若者を騙して連れ去っていく人、みたいなイメージになってるけど、この背景を知ると色々な意味を含みすぎて、安易に何かの比喩には使えないなあってなってしまう。

しかし庶民の暮らしは想像していた以上に過酷で差別に溢れていて、当時の人々がいかに必死に暮らしていたのかというのが伝わってきた。そのただでさえ厳しい暮らしを宗教による対立、統治が余計にややこしくさせている印象しかなく、やっぱり「沈黙」で描かれるような純粋に宗教に生きる人の心理はよくわからんなと思った。

◆アマプラで久しぶりにアニメ一気観しました。「魔法使いの嫁」。
・一時期原作漫画の広告を目にした時はなんとなくいかがわしいやつかと思って男性向けなのか女性向けなのかもわからず避けてたけど普通に少女漫画だった。
世界観的にはハリポタにハウルともののけ姫が混ざったような印象…いやもののけ姫要素は九割エリアスですけど…。チセにちょっとなんかあるとすーぐタタリ神化しちゃうんだからも~エリアスったら~~。

・あとルツが可愛かったです。犬派にやさしいアニメ。
ハリポタでシリウス推しの私にとってはとてもツボな生き物だった…私も黒い大型犬と戯れたい…。大型犬にもたれて座ったり大型犬に腕の下から鼻突っ込まれて撫でることを要求されたい…。
発言がなんかズレてるから本当に元人間なの?イサベルイサベル言ってるから恋人かと思ったら兄妹??とやや混乱しましたが、完全に自分のこと人間だと思ってるやつだったんですね。こいつ自分のこと人間だと思ってるやろ…ってなる犬猫リアルでもたまにいるけどこういう思考回路してるんかなあと思った。かわいい。墓場で親父殿に首輪引っ張られても断固動かぬ!!してるやつも切ないシーンなのに可愛くて巻き戻してしまった。

・カルタフィルス(ヨセフ)の過去については解説サイトとかも見たけどちょっとよくわからんかった。
村で迫害されるのつらい←わかる
カルタフィルスが治ったら一緒に村を出よう←いい子
いじめはひどくなるしカルタフィルスも全然治らなくて苛立つ←しんどいよね
カルタフィルスと融合しよう!そんで一緒に村を出よう!←は?
融合したら呪いも引き受けるとか聞いてないしんどい←よくそんな見るからにヤバいのと一緒になったな??

融合なんていかにもヤバそうなことするくらいなら一人で逃げる、カルタフィルスを置いていけないなら荷台にでも載せて逃げるとかの選択肢はなかったんだろうか?魔術師の知識があるなら見るからにヤバイと分かりそうだし、なかったらそんな発想自体がまず出てこないだろうし。いやなくてもヤバいと思いそうなもんだが…。
カルタフィルスからヨセフに契約を持ち掛けるとか情に訴えてたぶらかすとか何かアクション起こした感じでもないし、追い詰められたヨセフの方が勝手に依存しまくって発狂しちゃったってことなんでしょうか…?
他の部分はファンタジーでも「なんとなく理屈はわかる」って感じだったので、よりによってラスボスヨセフのとこだけよく分からなかったのはちょっと残念だった。原作漫画ならもうちょいわかるようになってるんだろうか。

◆という感想文でした。
| 2019.11 |
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
プロフィール

早

Author:早
飽き性。めんどくさがり。
名前は「ゆう」「早(はや)」どちらでも。
とび森住人のきろく
マイデザお借りしてます

◆ご案内◆

更新のお知らせは
twitter@iiyudaneにて
趣味や日常の雑多垢です



ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

最新記事

カテゴリ

検索フォーム

最新コメント

リンク

月別アーカイブ

  • ページトップへ
  • ホームへ