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ひさしぶりの読書感想文

2019.10.03 19:25|読書感想文
8月9月と続けてあんまり読めなかった。10月はいっぱい読みたい。
◎ネタバレ注意◎

・乃南アサ「花散る頃の殺人」


ものすごい謎やトリックが出てくる訳じゃないけどやっぱり女性刑事目線の殺人事件はあんまりないから新鮮で楽しい。というかしんみり切ない系が多いのかな。安曇との気楽な関係もいいしもう八十田とくっついちゃえよと思った。夫婦で機動隊カッコイイし。

・アーサー・コナン・ドイル「シャーロックホームズ全集3シャーロック・ホームズの冒険」訳:小林司 東山あかね 注・解説:高田寛


三巻にしてめちゃめちゃ分厚くなったのでビビってましたが、中身は短編集で今回も読みやすかったです。
娘の持つ財産目当てに娘が婚期を迎えるころに妨害を企む父親の話が複数あったけど、この時代こういうのは普通…って言ったらあれだけどわりとポピュラーな動機だったんだろうか。今でいう保険金殺人的なノリで。

・風野真知雄「白金南蛮娘殺人事件」


シリーズ飛ばし飛ばし読んでたからずっと見守ってたわけではないんだけど、やーーーっとおゆうと坂巻くっついたかー!長かった!最後の婚礼はあっけないほど簡素でもうちょいなんかやったれやと思ったけど、まあ片方が過去に色々あった忍者だししょうがないよね…。そんでしばらくメインの二人は下がって次作からは別の新人がくるんかな。読みたいけど集めるのがしんどそうだ。

・小川糸「キラキラ共和国」


やっと読めたツバキ文具店の続編。前作の細かいこと忘れちゃってたけど今回も温かくてきれいな話だった。善人が多すぎてきれいすぎる感はあるけど、このシリーズはそういう癒しの空間として読みたい。
盲目の少年の手紙とか自分が母親なら一生の宝になること間違いなしだし、お客さん達のその後の反応がめっちゃ気になるけど、そういう「感謝されるパート」をあえて見せないのが押し付けがましくていいところなのかもしれない。

・吉永南央「紅雲町珈琲屋こよみ/その日まで」


和小物とおいしい食べ物、の部分は↑のツバキ文具店と共通してるけど、人の汚い部分だったり空しさも描かれてるのはこっち、みたいな印象。主人公はおばあちゃんだけど気持ち的にはすごい若いしそこまで達観してないし、お年寄りになってもまだまだ迷うことってあるんだなあって感じ。

・三津田信三「白魔の塔」


これは「戦後の日本を支えた過酷な職業を体験しつつ全国の怪異を巡っていこう」シリーズなんだろうか。灯台守の説明や歴史的背景のお勉強パートが多かった。興味深かったけど、肝心の怪異がほぼ第三者の回想で語られて灯台というより森や村の話中心だったのはちょっと拍子抜け。結局モトロイさんが灯台の仕事してるとこほとんど見られなかったし。
いやでもタイトルはあくまで「白魔の塔」であって「灯台」ではないから、塔に見まがうほどの怪異そのものを指してたってことなのか。しかしそんな少女に想われてこの先モトロイさん生き残れるんだろうか…。かといって迎えに行ったりしたら灯台長の二の舞になりそうだし、すっぱり灯台守の仕事を辞めたのは正解かもしれないけど、今後海の近くには行けなさそう。

・米澤穂信「王とサーカス」


王族の大量殺人というショッキングで劇的な事件が起こったと思ったら、ほとんど関係ない別のところに着地した。その点を地味だとか拍子抜けとか感じてしまうことが、まさに「悲劇を消費している」ってことなんだろうな。王宮事件そのものは実際にあった話なだけに。
大刀洗が主人公の話だからそんなに甘い話じゃないとは分かってたけどやっぱサガル少年つらい…。大刀洗がたまたま真摯な記者だからよかったものの、サガルくんの世界への認識はそう間違ってないと思うだけにつらい。世界は酷いところだと分かってるのに、一方で大刀洗のような存在をほんの少し期待したりしなかったり、誰と触れ合っても裏切られたような気持ちでこの先生きていくのかなぁ…。

・吉永南央「名もなき花の」


斜め読みしてたのもあるけど実に入り組んだ関係だった…。ミナホも軽率だけどやっぱ根本的に悪いのは藤田。けど藤田本人もここまで事が大きくなるとは思ってなかったんだろうな。猜疑心だらけで誰とも分かり合えない共犯関係、この状態でよく何年もつるんでたと思う。

ていうかゆきのさんて一巻ラストで息子夫婦んとこに引っ越すみたいな話なかったっけ?まだ先?それともシリーズ化することになって中止になったんかな。

・今村昌弘「屍人荘の殺人」


話題になってたので借りてみた。最後の選評も読んだけど「新しいクローズドサークルもの」という評価でなるほどなーってなりました。大学生男女によるいざこざよりマダラメ機関という中二かっこいい名前のバイオテロ集団の今後の方が気になっちゃうんだけど、そっちも首謀者は早々に退場して終わってるからいいのか。いいのか…。

個人的にこういうミステリで見取り図とか部屋割りとか見せられても全然覚えられないし見返したりもしないんですが、この作品は部屋割りのへのゲスい思惑が初期に明かされるので興味深く見れた、登場人物の意図が見取り図からも読み取れるというのが新鮮なポイントだった。AはBを狙ってるのか、CとDはターゲットから外れてるからまとめられたのか…等々。立浪は主人公目線ではわりといいやつっぽく見えるんだけど、この部屋を自分で選んだならやっぱ相当ゲスかったんだな…と思ってしまう。

気が強くて前回参加者の高木、妹が最近亡くなったという管理人、こういうのは意外と主人公が犯人説で葉村を怪しんでたので真犯人は驚いた。犯人の動機は作中では特に匂わせる描写なかったと思うけど、以前有栖川有栖の話で「動機のあるなしはどうでもいい、初対面で無関係のように見えて実は過去に因縁がありましたとかいくらでもやれる」とかいうエピソード思い出した。

・連城三紀彦「処刑までの十章」


初めて読む人。不倫、泥沼三角関係がテーマになってるからかとにかく重苦しくて全体的にどんよりしてた。不倫ってのはあんま好きなテーマじゃないけど、この疑心暗鬼、思考と妄想が迷走に迷走を重ね何も信じられないって雰囲気は不倫ならではなのかもしれない。
思わぬところで放火事件とバラバラ殺人が片付いてしまったけど、結局夫は勝手に巻き込まれたように見せられただけで自分で姿をくらましただけ、ってことでいいのかな?はがきの五時なんちゃらが日付と寺の場所を表すというのも分かったけど、夫が言ってた「女の単位」と章タイトルはどういう意味だったんだろう…。

◆という読書感想文でした。
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