もしかして読書メーターって神なのでは?

2017.04.20 02:11|読書感想文
存在は知ってたものの、読書記録はブログで付ければいいし…と思って今までスルーしてた読書メーター。
詳細な感想はブログに書けばいいけど、読んだ頁数が溜まっていくのは達成感感じられていいかもね、と深夜にふと思い立って登録してみました。
ブログに記録してあったぶんはもちろん、過去に読んだ本も覚えてる限りポイポイ登録していったんですが、個人的には相性システムが神だった…!
自分が読んだ本が被ってるユーザーを被ってる率が多い順に教えてくれるシステムなんだけど、そのユーザーから似た傾向の別の作家が芋づる式にどんどん出てきて面白い!あれもこれも読みたくなる!世の中にはこんなに面白そうな本がたくさんあったのか~~~~!!!!

まあ私の今の傾向的に、おすすめユーザーはミステリや推理小説中心読んでる方に偏りまくりで、小川洋子や宮部みゆきの時代物なんかを好む人があまりヒットしない、というのは惜しいところ。
まあそれぞれの本から共感できる感想を書いてる人を探してその人の読書記録から漁っていく、という作業ができる余地があるぶん何もないよりはずっとマシか。ネットって万能に見えてけっこう地道な作業が必要になるよね。

という訳でミステリ多めの感想文。
当然のように◎ネタバレ注意◎

・法月綸太郎「しらみつぶしの時計」


初法月綸太郎。
有名シリーズとか知らなくてなんとなく借りてみたけど、短編集で気楽に読めたので取っ掛かりとしては良かったかもしれない。
最初の「使用中」の新谷はすっごいめんどくさそうな説教ジーサンだなと思ってたら、ちょくちょく愛嬌もあって見てて楽しいジジイだった。
「猫の巡礼」はあまりにも詳細に書かれてるので、「ホントにそういうのあるの?」とちょっと思ってぐぐってしまった。さすがに巡礼ツアーとかはないと思ってたけど、「猫は死に際を悟るとふらりといなくなる」みたいな話は昔から聞きますからね。そういう「ホントにあるのかな」という日常的な不思議話を面白く膨らませてるなーと思いました。猫文化(?)も進めばいつか猫ちゃんたちも巡礼ツアーに赴くようになるのかもしれない…。
「トゥ・オブ・アス」の切なくも残酷な恋の話好きでした。この人の代表作である「二の悲劇」の原形でもあるそうなので、いずれそっちも読んでみたい。

・小川洋子/クラフト・エヴィング商會「注文の多い注文書」

タイトルからしてエッセイか何かと思ってスルーしてたら普通に小説だったので喜んで読みました。やっぱ最初の一行からもう好きだーーー!
小川洋子の作品はなんでも好きですが、この作品は特にオチがちゃんとあるタイプ(世にも奇妙な物語風)なので読みやすい方だと思います。
内容は「この世にあるものないものなんでも取り寄せるクラフト・エヴィング商會に、あらゆる無理難題を持ち掛けるお客さん」と、その品物を手に入れた経緯、手に入った後のお客さんのお話。
なんですが、このお客さんの「厄介な注文」というのがもうロマンスの塊なんですよ…!小川洋子って作家名でぐぐると「文学」のジャンルになるんですが、この人の言葉選びはCoccoとかあのへんの中二歌姫にハマった人にも刺さると思うんですよね~…!
声の棺、肺に咲く睡蓮、冥途の落丁…。なんだか分からないけど不思議な魅力がある素敵な言葉が次々出てくるのがほんとすごい…。

クラフト・エヴィング商會というのはなんぞや?と思ってちょっと調べてみたんですが、どうも実際にそういうモノづくりのコンビユニットがあるようですね。作中で提供されてる品物の作成、画像を提供したのがこのコンビで、作中にもその名前をそのまま店の名前として使用してるって感じなのかな。
納品書には画像を使ったちょっとした仕掛けもあって面白かったです。隙あらば読者を罠にかけていく好戦的なスタイル。
一つ一つの話が短いし、不思議な画像がたくさんあって目にも面白いので、小川洋子作品に興味がある人はぜひ読んでほしい…!
あっそれとこの短編集は全部他の有名作家(川端康成、サリンジャー、村上春樹など)の小説からエピソードを引っ張ってるのでそういうのが好きな人もいいんじゃないでしょうか!

・三津田信三「七人の鬼ごっこ」

単発っぽいけど主人公が作家と言い、怪しい関西弁のオカルトマニア勅使河原と言い、ラストの怒涛の種明かしと言い、ぶっとんだ迷走と言い、刀条シリーズの亜種のような作品で読みやすかった。と言うか主人公の作家先生が「刀条シリーズを愛読してる」って言ってましたしね。
この人の話は本当に読んでる最中はオカルトにしか思えず、終盤の終盤の本当に最後まで「さっぱり分からん」状態なのに、探偵が種明かしを始めるとヒントはあり過ぎるほど作中に散りばめられていた。…と気付かされる感覚がすごい。アハ体験っていうのか。

この前読んだ実録風「どの家にも怖いものは~」は本当に怖かったのでこの人の単発ものはもう辞めとこうかな…と思ってましたが、こういう普通の小説なら大歓迎なのでもっと色々読みたい。この話のラストでも何か別の事件のことがちらっと書かれてたので、作家速水シリーズももう少しあるのかな。

・有栖川有栖「怪しい店」

今回は裏表紙に写真がなかったので普通に読めた。短編集だったし気楽にサクサク読めました。
「ショーウィンドウを砕く」は、サイコパス入った犯人目線で読むとそつなくこなしてるように見えるのに、いざアリスと火村が乗り出してくるとガバガバ過ぎて「一般人が殺人犯して逃げおおせるなんてそう簡単にできるもんじゃないんだな」としみじみと思った。
「古物の魔」は、将来有望ぽかった時也がやらかしてしまって残念。戻ってきたらウオマサのおじさんや古物仲間は温かく迎えてやってほしい…。
個人的に好きなのは「潮騒理髪店」。課長の髪の毛を呪術に使うのか?なんて茶化してましたが、まあ実際は何がしかの犯罪に利用してそこに髪の毛を落として罪を擦り付ける…ってのが現実的なとこなんでしょうね。そういう意味では犯罪を未然に防いだのだな…。

私は有栖川作品まだ数冊しか読んでないのでよく知りませんが、火村先生も何か闇を抱えてるみたいですね。「怪しい店」でもちょっと触れられてたけど、犯人目線の「ショーウィンドウを砕く」ラストはぞっとするとこありました。正義感に溢れる聡明な探偵が理詰めで考えるというより、蛇の道は蛇的な発想で犯罪者を追い立ててるのかな…。

・貫井徳郎「失踪症候群」

初めて読む人だし最近短編集ばっか読んでたので集中力がもつか不安でしたが、そんな心配はまったく不要でした初貫井徳郎。
必殺仕事人みたいな(殺さないけど)少人数有能チームが秘密裡に淡々と仕事していくのがカッコイイ!視点が色々変わるし登場人物も多いけどまったく混乱することなく一気に読んでました。面白かった…!
仲間割れを誘導して最後の荒事は警察に任せ、罰するべき悪人はきっちり成敗。法的に罰することができない馬橋、ウッカリ魔が差してしまった受験生なんかにはその身じきじきに灸をすえて更生に導く。それ以外の「入れ替わった人たち」についてはスルーと、事件をスマートに解決しつつも説教臭くないところがクールでした。最後には原田親子の救済もちゃんとある気持ち良いED。
これは他シリーズも見たい!今回は原田が主人公ポジでしたが、次の作品では仲間の誰かにスポット当たるんだろうか?

キャラはやっぱ環が謎過ぎて一番気になるけど、無口な武藤も絶対イケメン。倉持は有能には違いないしこういうコミュ力ある人は好みではあるんだけど、導入のバイト君目線だと確かにウザい先輩でしかなかったので、バイト君にはもう少し優しくしてあげて。いやバイト君もいきなり鉄パイプで殴りかかるのはぶっ飛びすぎでしたけど。

・小野不由美「ゴーストハント1旧校舎怪談」

小野不由美と言ったら十二国記や屍鬼とか有名な作品が色々あるけど、私はこれらの作品はアニメでささーっと見た程度で実際に本で読むのは初めて。
十二国記とか国同士の関係めちゃめちゃ複雑だしなんか難しそうなイメージがあって避けてたんですが(なんせ国が十二もあるんだから難しいに違いない的な)、これは気楽に読めそうだったのでなんとなく借りてみた。
しかし装丁から予想できたものの、私が読むには若すぎるというか、中学生くらいの頃に出会いたかったなあという本だった。ツンツンクール知的男子×お転婆でちょっとおバカな主人公という王道ラブコメ。古き良き少女小説って感じだった。

しかし内容は本格派。
最初から有能オーラを漂わせてるナルとマサコが「霊はいない」一辺倒で、自称霊感少女が嘘臭すぎるものの、霊としか思えない現象が次々起こって「どっちなの!?まさか女史の力は本物なの!!??」と最後までドキドキさせられた。
結局怪奇を理論でズバズバ斬って解決しつつ、最後には女史の力を(ある意味で)認めるEDも良かったです。何もかもストンと腑に落ちた感じ。

図書館にはこのシリーズがズラリと並んでたので続きも読めるんですが、やっぱり私が読むには若すぎるのでちと借りにくい。恥ずかしいとかじゃなく気分的に。気分転換に軽いものが読みたい時には丁度良さそうなので、ちまちま読んでいきますかね~。
あの性格悪い霊能者共、次回作でも絶対出てくるんだろうな…。

・麻耶雄嵩「さよなら神様」

面白かった。しかしあえて言おう、悪趣味!!!!!
一風変わった少年探偵ものに、性悪の神様という組み合わせが最初は面白かったんですが、この神様が本当に性悪だった。
特に河合と赤目の「バレンタイン昔語り」からね…。この話のオチもぞわっとしましたが、今思うと市辺うまいこと流したなって感じ。
「さよなら神様」というタイトルからして最後には神様の手を借りずに事件を解決して…とか神様が被害者or犯人になる展開かと思いきや、まさかの洗脳完了☆ヤンデレ大勝利オチとは…いやはや…。

まあ実際主人公が洗脳落ちしたことで神様は一つ暇つぶしのオモチャを失って「あーあ」ってなってるのかもしれません…そういう意味では一矢報いたような・・・そうでもないような・・・主人公にしてももう神様に振り回されない平穏を取り戻したというような・・・そうでもないような・・・。
まあ私はメリバもわりと好きな方なのでこういうオチもアリ。実際ここで主人公が正気を取り戻して市辺から離れようとしたら、それはそれで茨の道になりそうですしね。行動的なヤンデレが本格始動したらどこまでも追いかけてきてガチで監禁されそうだし。
主人公的にはヤンデレに好かれた時点で詰んでたし、神様に頼ることで自ら深みに沈んでしまったんだなあという感じ。最後の数行の知能低下した感じがなんとも絶望的でよいです。

・東野圭吾「ダイイング・アイ」

超売れっ子作家だけど私が読んだのは白夜行以来二作目。だと思う。
記憶を取り戻しながら事件の真相に迫っていく、という話は面白かった。被害者の強烈な怨念が加害者に乗り移り…というややオカルトじみた真相も割と好き。

しかし最後まで読むと、お色気パートは必要だったのか????としか思えない。
しがないバーテンが影のある謎の美女(酒の飲み方も分かってて床上手で積極的)に一方的にアプローチをかけられ、ついには高級マンションにお呼ばれして監禁セックス&セックス&ご奉仕します…と、男の夢詰め込み過ぎ感。
復讐の対象である相手をどっぷり惚れさせてから絶望に叩き込む、という発想はアリだと思うけど、自分が復讐相手の子を身籠ることが復讐に繋がるとは考えにくいし、いざ本当の復讐相手が出てきたらお色気はナシでソッコー殺されにかかる(復讐を果たす)のも意味ワカラン。
作中でも「瑠璃子がそんなことをする理由が分からない」「殺す機会ならたくさんあったはず」と再三言われてますが、そこんとこは本当に「分からない」一辺倒でこれと言った答えが見当たらないまま終わってるんですよね。なんで瑠璃子は主人公にはそんな回りくどいことしてたん?タイプだった?
ミナエが子供に執着とか因縁(流産したとか産めない体とか)そういうエピソードも特にないし。ものすごく下品なことを言うと子供云々言ってたのは●出しOKの口実にしか見えない…。
そういうところも「謎の美女とバーで飲み交わして手玉に取られてえ!!かつ性欲旺盛で女の方からリードしてくれて●出ししても文句言わない美女と逢瀬重ねてえええ!!!」という男の身勝手な夢が見えるというか…ね…。

・法月綸太郎「キングを探せ」

オシャレな表紙だなと思ってたら装幀がクラフト・エヴィング商會でなんとなく運命を感じた。その筋では有名な人なんだろうか。

内容も面白くてサクサク読んじゃいました。
四人の交換殺人はリスクを分散するようで、むしろ一人足が付いたら全員芋蔓リスク四倍という危な過ぎる未来しか見えなかったけど、首謀者がサバゲのチーム戦に憧れを抱いてるならさもありなんという感じ。この危なっかしい交換殺人が面白くなったのは、作中でも言われてるけど上嶋の機転があったからなんだろうな。
タイトルから既に読者にキングを探すことを意識させ、実際はキングではなくまったく別モノだったというオチは推理ものにはよくあるタイプの引っ掛けだと思う。が、最後の最後で「キングはいない」で〆るのはかっこよくてにやけました。
やけにアントアリウムを気にするんだなと思ってたら、そう繋がってくるんですね~!!

◆というミステリ多めの感想文でした。
ルフランの方もハマってる真っ最中なんですが、音楽の良さに先走ってサントラを買ってしまいました…。まだクリアしてないのに…。

サントラの感想はルフランの記事でそのうちやるとして。
良い音楽があるとまずそれを聞きたくなるし、音楽を聴きながらではゲームができない。
…という訳で、サントラを買ったというのにここ数日ルフランは起動すらせずひたすら読書(と玉集め)してました。
だってルフランも面白いけど本も面白いんだもの~~~~~><

まあでもサントラと一緒に3DSのソフトをいくつか衝動買いしてまた詰みゲーが増えてしまったので、読書もほどほどのところでいったん切り上げてルフランをさっさとクリアしてしまおうと思います。
こんな調子なのでFEエコーズはしばらく見送り。乙女ゲもいい加減カテゴリ詐欺なので久しぶりにやりたいと思ってるんですけどね~。
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Author:早
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