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休館期間前にいっぱい読みたい読書感想文

2017.12.18 00:16|読書感想文
◎ネタバレ注意◎

・麻耶雄嵩「貴族探偵対女探偵」

女探偵がやられっぱなしで可哀そうだな~と思いながら読んでたんですが、最終的にはなんだかんだ髭×愛香、依子×愛香がおいしかった。百合萌え属性ないのに…。
主人公が失敗と経験を重ねながら、最後にはそれらを生かして大成功!というのは王道パターンなんですが、女探偵の場合失敗や経験から得た知識というのがほぼ髭探偵の個人的な情報(潔癖症とかマニアックな手遊びとか)だったのが萌えポイントでした。
女性の前では煙草を吸わないという髭探偵が、愛香の前では平然と吸う(=女扱いしない)ところにも萌えの気配を感じます…。なんつーかこう、跡部様的な二次元キャラ×夢小説のヒロイン的な趣があった…。
依子も恋愛観だけはぶっとんでるけど、それ以外は普通に良い子で可愛い人だったので好感度高かったです。恋人達の好きなところはだいたい体の一部だけど、愛香だけは性格の一部ってのも萌えポイントだった。
まさか麻耶雄嵩作品でこんなに萌えることがあるとは思わなかった…。

・畠中恵「たぶんねこ」

冒頭に「若だんながちょっと元気になりました」と書かれてたので、今度の若だんなは活動的になって頑張るのかな?と思ったけど、最初の稼ぎ勝負以外はだいたいいつもの若だんなだったような…。
でも最初の「跡取り三人」はいつもと違って頑張って商売してる環境が面白かったです。「みどりのたま」は記憶喪失の謎の男目線で始まったので、「まさかこれ若だんなじゃないよな!?若だんなだったら風邪ひく!早く手当してあげて!!」とヒヤヒヤしてたけどスリをひっとらえたところで「あ、違うな」と安心しました。

・大山淳子「猫弁と透明人間」

猫弁シリーズ二作目。事務所のメンバーやその他レギュラーキャラの情報が入ってるぶん視点が動きまくっても一作目より読みやすかった。ただ雰囲気がすごいほのぼのしてるので途中で眠くなること多々…。癒されたい時に読むべきシリーズなのかもしれない。

・歌野晶午「Dの殺人事件、まことに恐ろしきは」

明らかに乱歩の原作を読んでから読んだ方が面白いだろうな、とは思ったけどそんなこと言ってたらいつになったら読めるか分からないので借りてみた。見るからにエグそうだし物騒な話を読みたい気分だった。結果いい感じにえぐくて面白くて良かったです。最後の話はちょっとだけほんわか要素もあって良かった。
冒頭にちょっとだけ書かれてる原作あらすじがそれだけでめちゃめちゃ面白そうで読みたくなった…けど、「『お勢登場』を読んだ男」でちょっとだけ引用されてる文章を見るとやっぱ私には読める気がしないなぁ…。

全ての作品で現代特有のネットやSNS事情などが利用されまくってたのも興味深かった。乱歩の作品を現代の視点から描くんだからあえてそういう要素を詰め込んだんだろうけど、乱歩がこの時代に生まれてたらこういう作品を書くんだろうか、どんな作品を書くんだろうか、とそんな夢みたいなことも考えた。乱歩読んだことないくせに…。

・小泉喜美子「弁護側の証人」

タイトルやあらすじからして証人の正体が重要になってくるのかと思いきや、ミステリ部分は割と単純でシンプルだった。タイトルにまでなったってことは純粋に証人の勇気や正義を称えてのことなのかな。
上級階級によくある泥沼殺人事件なのに、主人公の語りがあまりにも綺麗で詩的で物騒な感じがあまりなく読後感もさわやかだった。この人の本もっと読みたいけど図書館にはこれくらいしかないんだよな…。

・柚木麻子「本屋さんのダイアナ」

とても良かった…。二人のヒロインが良い子なのはもちろんだけどティアラと彩子の両親もいい人で安心して読めた。貴子さんも昔なんかあったのかな。そんでダイアナはこんなにも武田君に一途に想われて幸せだね…。最初はいじめっ子だった武田君となんだかんだ仲良く大人になる幼馴染の恋憧れる。
はっとりけいすけの正体は割と最初の方で察することができるんですが、これで絵に描いたような繊細な美青年だったら綺麗すぎるよなぁ…と思いつついざ会ってみるとダイアナと一緒にちょっとがっかりしてる自分がいた。いやダイアナの失望はハンパなかったけど。まあでも完璧な人間なんかいない!っていう主張はその通りだ、うん。
二人のヒロインについては希望のあるEDだったけど、個人的には途中でグレてしまったみかげちゃんが気になる。小学生時代はすごいイヤな子だったけど、みかげがグレたとこらへんでちょうど「名前の意味」についての話をしてたとこだったから、どうしても哀れに見えちゃうよね…。みかげちゃん…。

・島田荘司「ネジ式ザゼツキー」

難しい話もちょくちょく出てくるのに一気に読んでしまった。めっちゃ面白かった。
地元の図書館には島田荘司の本があんまりないんでシリーズの順番は無視して二番目に読んだんですが、いつの間にか御手洗さん海外に行ってたんですね。でもこの人の会話のノリが元々外国人ぽいから全然違和感はなかった。というか外国人とやり取りしてる方が性に合いそう。
謎の童話から事件の真相を導く、みたいな暗号めいたやつが元々好きなので研究室パートと童話パートは面白かったんだけど、「ゴウレム」パートはよくわかんなかった。ラウル視点ってことは分かるけど、最後にいつもルネスが出てくるとこ見るとこの人の見てた悪夢ってことなのかな?グロいとこは流し見したけどユダヤ人やら宗教やらのあれこれは興味深かった。

・風野真知雄「妖談うしろ猫」

初めて読む人なので不安だったけど私でも読みやすかった。「耳袋」のお奉行様は宮部みゆきの姉妹屋シリーズにも出てくるので前から気になってたんですよね~。
読んでみると妖ものというより一見不思議だけど実は…っていうガリレオ系捕物帖で、どっちかというと別の方向のファンタジー(闇の者とか忍者とか)の方が濃かった。まだ想像できる範囲ではあるけど、あさのあつこの「弥勒の月」くらい暗躍するようになったらリタイヤするかもしれない…。でもまあしばらくは追いかけたいシリーズです。
「あの越後屋の三井だって、やがては立ち行かなくて住友と手を組むこともないとは言えぬ」って台詞の遊び心に笑いつつ(もっと古い本かと思えば意外と2010年初版なんだねこれ)、改めて江戸時代から名前が残る会社ってすごいなあと思った。

・東野圭吾「仮面山荘殺人事件」

物騒な話が読みたいと思って借りてみたけど、どっちかというと緊張感が常にびりびりしてる話だった。
私が思ってたのがせいぜい明美殺しの犯人は雪恵なんじゃないか、程度だったのでラストの展開は素直に驚いた。改めて明美が哀れすぎるし高之はアカン…色々な意味で…。半端な浮気心で半端な殺意抱いたばっかりに自殺させるなんて一番残酷だわ…。

・小野不由美「鬼談百景」

さっと目次を見た限り短編~掌編サイズの怪談×100詰め合わせって感じだったので、気楽にさくさく読めるかな~と思って借りてみた。
読んでみると本当に「町の人100人にあなたの知ってる怖い話聞きました!」みたいな感じのちょっとした怪談ばかりだったんだけど、それだけに素朴で身近な怖さがあるというか、本当に修学旅行で友達と怪談してるような気分になるというか…。この本を最後まで読んだら何かあるのかもしれない、という「一人百物語」してるような気分になりました。
基本修学旅行のネタにするにはぴったりのちょい不気味な話で構成されてるけど、「密閉」の彼女のタフさと「不評」のオチにはちょっと笑いました。

あと短い話100個だからすぐ読めるだろ、と思ってたけど短いスパンで次々新しい話、別の人物が出てくるので一気に読むと意外と疲れる。いくつかの長編を読む合間にちまちま読むことでなんとか最後まで読みました。

◆という読書感想文でした。
さっそく質問箱使っていただいてありがとうございます!
書くの忘れたんですが質問箱と言っても基本的には返信はしないし、読んで感想を書くことがあっても「これはおすすめしてもらったやつで~」みたいな前置きもしないつもりです。リプやコメントや記名拍手ですすめてもらったものならともかく、質問箱の方はとにかくお互いに気を遣わないこと、を重視したいので。決して悪意をもって無視してる訳ではないのでそのへんよろしくお願いいたします。

そういうかんじなので引き続き気軽によろしくお願いしまーす!→おすすめ本箱
もうこれ読書感想文には毎回リンクはっとこうかな。
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