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だいたい10冊読書感想文

2018.03.19 19:51|読書感想文
途中で二冊挫折したのと上下巻の作品がひとつあるので「だいたい10冊」です。
◎ネタバレ注意◎

・横溝正史「八つ墓村」

横溝正史という名前はもちろん知ってるけど映画で見たことあるようなないような…知ってるような知らないような…という作品ばかりなので超有名どころを借りてみた。前回の短編集はなんか期待してたのと違ったけど今回はがっつり探偵もので面白かった。最後に金田一シリーズがざーっと載ってたけどこんなにいっぱなったんですね…。図書館にあるぶんはできるだけ読みたいなあ。あんまりないんだけど。

・島田荘司「屋上の道化たち」

表紙がすごく不気味でどんな凶悪事件が…と思いきや本当に「道化」だったというか、凶悪な犯罪者の存在しないアホみたいなトリックでした。いい意味で。三谷幸喜にコミカルな感じで映画化してほしい。

・樋口直哉「スープの国のお姫様」


最近物騒な本ばかり借りてるので癒し系も…と思って初めて読む人だけどタイトルと表紙で癒しが感じられるやつを借りてみた。
…が、なんとなく引っかかりを感じて一章の途中で挫折。
ちょっと無気力なとこもあるけど料理に関しては有能な主人公が、わけありっぽい無愛想美少女と出会って…ってとこまではいいんだけど、美少女が登場した途端「ヒロインが出たぞー!いけー!!」と言わんばかりに部屋に押しかけ、「飯は食わなきゃだめだ!」といきなりお節介キャラになって「お前どうした!!?」ってなりました。美少女の方もファーストコンタクトは会話すらできない超絶無愛想だったのにいざ主人公が来るとちょっと込み入ったことまで喋る喋る…。ちょっと斜に構えたツンデレ系かと思ったら速攻で懇切丁寧にサポートしてくれるし二人とも一気に印象変わり過ぎで…。
実践第一な主人公と知識だけはある美少女がタッグを組んでゲストの求めるスープを出す話、というのがしたいんだなあというのがあまりに見え透いているというか…「とりあえず舞台整えとくね」という結果ありきでサクサク動いてる感がヒシヒシ感じられるので、もうちょっと最初の交流は丁寧にやってほしかったなあ。

・…これとはまったく別で和菓子職人が主人公の話も最初の方で挫折したことがあった(序盤も序盤だったのでブログでは名前すら出さなかった)んだけど、いま思うと似通うとこあるな両方とも。
どうも私は無気力~無愛想系の主人公×あからさまに用意されたヒロイン、という導入がめっちゃ苦手らしいです。
ラノベとか軽めのアニメならこれくらい手っ取り早く進む方がいいとは思いますけど。

・今邑彩「蛇神」


地方で今なお秘密裏に行われる禁忌、民族伝承というのは好きな題材なんだけどなんかイマイチ…。
古来からの神聖な儀式が実は性的なものor生贄的なものだった、っつーのはわりとよくある話なので、そこずっと引っ張られても…って感じ。
新庄との繋がりは意外だったし最初の惨殺事件の真相などはオカルトミステリという感じで面白かったのに、そこんとこの謎解きが全部伝聞。ここ記者や本を作った人視点で解き明かしていく方が面白かったんじゃない?
ヒトミの方は察し悪くても境遇が境遇だけにしょうがないと擁護的な目で見てたけど、ヒミカの方はほぼ分かってる状況で自分から危険に突っ込んでいくので何やってんのこの子?感が拭えない。まあ痣の件で今彼に冷めたとかひるめの血に導かれたってことなのかもしれないけど。
この人の文章が読みやすいから最後まで読めたようなもんだと思う。シリーズ化してるらしいけど続き読むか迷うなあ。

・風野真知雄「八丁堀同心殺人事件」


面白かったー!今回はメインになる話の比重がサブストーリーよりだいぶ重めというか、まさに連続殺人事件!って感じで面白かったです。そのせいでサブストーリーの印象がいつもより薄いってのもありますが、まあ面白かったのでよし!オチも切なかった…私ずっと中風同心(犬を追い払えないやつ)を疑ってた…。

・小野不由美「営繕かるかや怪異譚」


営繕って何??とそこから分かってませんでしたが、とりあえず小野不由美の怪異譚なら面白いだろ!と思って借りてみた。
営繕屋が家に憑く怪異を鎮める怪異譚。なんだけど悪霊退散!みたいに一方的にやっつけるのではなく、家を部分的にリフォームすることで怪異と少し距離をとって共存する、というのが近いのかな。全体的に優しい物語でした。
表紙の絵が「蟲師」の人、と言ったらそれで雰囲気が伝わる気がする。現代版&リフォーム版蟲師って感じ。

・恒川光太郎「秋の牢獄」


この人の本は二作目。なんだけど、前回読んだ「夜市」と比較すると全体的に暗めで訳がわかんない感じが多かったかな…相変わらずホラーというより不思議で幻想的ではある。世界観が面白い。でも個人的には表題作の「秋の牢獄」と「幻は夜~」はもうちょっとお話の説明をしてほしかった。「神家没落」は、幻想的でわくわくしそうな不思議な世界を現実的な犯罪に利用しようとすればどうなるのか?という発想が面白かった。とりあえずふわふわした世界を楽しみたい時はいいのかもしれない。

・群ようこ「へその緒スープ」


ややブラックな短編集。と聞いていたのでそのつもりで読みはじめたんだけど、「着物」まで読んで挫折。私が想像してたブラックと違った…。「新居」と「レンタル妻」はまだ普通にお話ぽかったけど、「贈り物」と「着物」は本当にただ胸糞悪いだけで終わる何もない話だった。
本来は笑えるエッセイやほのぼのあったかい話を書く人らしいので次はそっちを読みたい。

・畠中恵「明治・妖モダン」


巡査の原田?ってもしかして若様組に出てきた人だよね!!?って中盤くらいまで思ってて読んだ後改めて若様組のキャラ紹介見てみたけど原田って人は別にいなかった。
とりあえず百軒屋に集う主要人物は全員妖ってことでいいんだよね…?ってことは行方不明になったみなもも実は妖怪でみずは=みなもってことでいいのかな?でも原田はなんか温厚な人間バージョンもいて途中でガチで死んだような…?このへんよくわかんなかったからもうちょっと詳しく知りたいなあ。
妖怪だけど普通に人間目線で過ごしてて読者ですら主人公陣営がよくわかんない怖い感じが面白かった。起こる事件もそれを解決(?)する方法もしゃばけシリーズより断然物騒で怖いんだよな…。若だんなのとこの妖怪は児童書向き妖怪だったけど、本来はこれくらい物騒なんだよなとしみじみ思う。でもやっぱ悪人を容赦なくコロコロする妖怪ってのも好きなので続編も読みたい。

・内田康夫「贄門島」


浅見光彦シリーズ順番関係なく目についたものから借りていく作戦二回目。
治外法権的な不文律に守られてる島の秘密!生贄を送る不気味な儀式!島ぐるみで隠ぺいされる秘密とは!?と、個人的に好きなテーマが盛りだくさんだったんですが、最後まで読んでみるともっと切実で現実的(?)な結末でした。少なくとも隠された財宝とか呪いの儀式とかではなくすべてに切迫した理由があったというか…。殺人自体は許されることじゃないけど自分たちでけじめ付けてる間はおいとこうって感じなんですかね。
しかし浅見が島民にカマかける→なんでもしってるんやなぁ…ってなるやり取り多すぎて笑いました。島民からしたら浅見さん怖すぎただろうな…。

◆という読書感想文でした。
読みたい作家も読みたい本もどんどん増えていく…
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