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十冊感想文

2018.06.04 00:14|読書感想文
◎ネタバレ注意◎

・小野不由美「黒祠の島」


大好物のオカルトミステリ楽しかった!個人的には泰田が怪しいな~とか死体は本当に志保なのか?くらいしか推理できてなかったので最後の犯人は意外だった。そしてそれ以上に守護さんやカイチの正体が面白かった。こういうの大好き。
死体は本当に葛木なのか?というのは本当にずっと思ってたし、(回想でしか見てないけど)あの賢そうな姉ちゃんがこんなあっけなくやられるもんなのか?とも思ってたので、最後の最後でようやく島の形状と一緒に回収してくれたな~って感じだった。

・トマス・ハリス「羊たちの沈黙」


グロが怖くて映画は見てないんだけど話が面白そうだったので小説で読んでみた。
一部イライラさせられるチルトンみたいな人もいるけど基本的に有能な主人公に協力的な有能な人が多くて楽しかった。個人的に羊たちの沈黙というと羊=哀れな犠牲者、沈黙=息の根が止まる、みたいなタイトルだと思ってたので、沈黙=悲鳴が止まる、救われるというポジティブな意味だったのが意外だった。
スターリングとレクターの緊張感たっぷりの会話が楽しかったので、レクターが途中から脱獄してその機会もなくなったのはちょっと寂しかった…と思うけどこれくらい出し惜しみする方が飢餓感を煽れていいのかもしれない。そしてまさか脱獄したまま終わっちゃったけど、続編で絡んでくれるんだろうか?海外小説はやっぱり文化的な面で読みにくいところが多いんだけど、二人の会話が気になるから読みたいな~。

・風野真知雄「谷中黒猫殺人事件」


メインの黒猫館も各章の動物話も面白かった。坂巻はやっぱり失恋してたのね…。
最後に粟田夫婦が坂巻を慰めるとこせっかくいい話だったのに、粟田の方が泣いて坂巻が勘ぐるとこ面白かった。妖談シリーズではちょっと変な女を好きになるのはチャラ男の宮尾担当だったけど、こっちのシリーズだと逆な感じ。

・有栖川有栖「長い廊下がある家」


久しぶりの有栖川有栖。最近長編ばっかり読んでたので気軽に読める短編集が読みたいと思って。面白かったです。

・畠中恵「まんまこと」


幸太が麻之助の子供なんじゃないか?という冗談にもならない冗談をちょくちょく言うしそれで険悪な雰囲気にもなるしで何なんだこいつら?と思ってたら、一話最後の意味深なおゆうの描写で察してしまった…。
まあ続けて読んでいくと麻之助はそんな無責任男じゃなかったとわかったんだけどつらい関係だなあ。麻之助はおすずと普通にいい夫婦になりそうだし、おゆうも八木家で子供と旦那を大事にしてしっかりおかみやってるしでお互い切ない。いつか歳とってから笑いあえるような関係になってほしい。

この話のベストオブクズは「吾が子か~」の武家のじいちゃんですね…他人事ながら身勝手すぎてイラッとしました。家柄に釣り合うようなちょうどいい生まれと育ちの後家とその息子がいて、しかもその子に疑惑があるのに付け込んで勝手に孫と言い出すなんてほとんどいちゃもんで人んちの子供騙しとろうとしてる人攫いみたいなもんじゃん。八木家はおろか幸太すら幸せになれないじゃん不義の子だって確定するんだから。その上水茶屋の母は嫌だとか言い出すのもクズだし、とか言いつつ自分は矢場の女に子供作らせて最後に暴露される展開は自業自得すぎてスッキリしました。

・風野真知雄「両国大相撲殺人事件」


ちょっと前に相撲界のあれこれが話題になってたからなんかしみじみ読んでしまった。問題の種類は全然別だけど。アメフト問題もそうだけど、こういう時に真っ先に犠牲になるのは現役の選手なのはいつの時代も一緒なんだろうな。
ところで坂巻は今回おせいをちょっといいなと思ってたのか?なんかこの前からちょっといいな→からの失恋のスピードに拍車がかかってるんだけど坂巻はもうそういうキャラでいくのか?

・いしいしんじ「トリツカレ男」


芸は身を助くというかなんというか…ちょっと違うか?
とりつく(とりつかれる)=趣味だとか恋だとかにハマる様子がひたむきで極端なだけなんだなというのは思ってたけど実は本当にとりつかれてた。素直にいい話で短いからサクサク読めたけど、文章がものすごく児童書だったので私には少し読みにくかったかな。

・歌野晶午「ハッピーエンドにさよならを」


エグい話が読みたかったので久しぶりに歌野晶午。ブラックな短編集で面白かったです。
しかしいくつかの話に既視感があるような…?読んだことないと思うんだけど表紙は見たことあるし、実は遠い昔に借りたことあったんだろうか…覚えてない…。こういうこともあるからちゃんと読んだ本はメモしとかなきゃいけないなと思いました。
「尊厳、死」で「男女問わず物陰に連れ込んで陵辱を~」みたいなくだりを読んだ時「刑務所ならよく聞くけどホームレスでも男女問わずそういうのあるの??」とチラと思ったんですが、オチのとこでなるほど~ってなりました。いやでもこれも読んだことある気がするんだよな…やっぱ前に読んだのかな…?

・東直子「とりつくしま」


別にとりつくことにはまってるわけではないけど、こっちのとりつく話も優しい雰囲気でサクサク読めた。
視点主は全員死んでる訳だからどの話も少なからず切ない雰囲気が漂ってるんだけど、どたばた青春と視点の移り変わりが面白い「くちびる」、新しい人生を送る結果になった「レンズ」が好きだな。
もし自分が何かにとりつくなら?と考えたら私もまったく別の人と暮らす「レンズ」か、サクッと消えてなくなる消耗品がいいかなあ…。マグカップやジャングルジムみたいに親しい人のところにずっと残ってたら絶対寂しくなる。最後の番外編はちょっと怖い感じでこれも好みでした。

・東川篤哉「謎解きはディナーのあとで3」


やっと借りれた三巻。今回も終始コミカルなテンションが面白かった。
とはいえギャグのやり取りはパターン化されてきたのでちょくちょく読み飛ばすとこもあったし、やっぱこういう「お約束」のやり取りは映像で見た方が面白いんだろうな…としみじみ思ってた。
これで「謎解きは~」は全部読み終わったけど、この人の話はクセが強すぎるので別の作品読むかは考え中です。

◆という読書感想文でした。
久しぶりにPQやって思い出したんだけど、「黒祠の島」に出てきたカイチってペルソナにいるあの雷の羊さんか!見た目はわりとかわいい羊で比較的化け物度低めだと思ってたけど、そんな由来があったのね…。あれで罪のある方角を突いてたのか…かっこいいな…。
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