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一月10冊感想文

2019.01.12 20:20|読書感想文
◎ネタバレ注意◎

・有栖川有栖「幽霊刑事」


面白かった~~~。そしていい話だった…。
本当に誰も彼も怪しく見えてたんだけど、相棒の早川との雨降って地固まる感や須磨子とのやり取りも、これぞ王道!!って感じですごい良かった。まさか殉職で二階級特進ギャグがあんなふうに効いてくるとは…。ああいうノリ普通に好きだったのですごく重要な伏線だったと分かった時は「たしかに~~~~!!」ってなりました。
ベテラン幽霊おじさんが即消えちゃったのはただ「消えることもあるよ。成仏できないと十年くらいそのままだよ。」と主人公に伝える役割だけだったのかな?ユニークな存在なだけにもうちょっと話聞きたかった。
しかしこれを推理劇?でやるのってどーやったんだろう…。ものすごいアクロバティックな話だと思うけどどうやって再現したのか純粋に興味がある。

・百田尚樹「風の中のマリア」


蜂視点の話!?何それ!と思いながら興味深く読んだ。
思いもよらないほど複雑で組織的なハチの習性も、ミノムシとか寄生虫とか他の虫の習性も驚くところがいっぱいで面白かった~。蜂がゲノムの解説とかし始めた時はオマエラ賢すぎやろとちょっと笑っちゃいましたが、女王蜂を排除してあえてワーカーがオスを産むという行動なんかは特に、本能的にゲノムというものを理解してなくちゃできない行為な気がする。
ただあらすじを見た時にハチ社会に疑問を持ったマリアが反乱を起こす話を期待しちゃったので、マリアがほとんど疑問を抱かずまっすぐ使命を果たしたのはちょっと拍子抜け。でもスタンダードなハチの一生を読むことができたのでこれはこれで良かったと思う。

・有栖川有栖「暗い宿」


一夜限りのお宿にまつわる短編集面白かった。
「ホテル・ラフレシア」の結末はすごい生々しく悲惨だったけど、ホテルと歌のほんのり不気味な雰囲気は好みだった。「異形の客」みたいなめちゃめちゃ怪しい人物が出てくる話も好きだし、「201号室の災厄」のあえて突き放すようなオチもけっこう好き。

・江國香織「すいかの匂い」

殺伐とした話ばかり読んでたので久しぶりに江國香織。ふわふわしたような不思議な感覚だけどわりと好き。

・東野圭吾「分身」


ぶっちゃけ裏のあらすじを読んだ時点でだいたい察しちゃうんですが、それでも二人の女の子が疑問を持ち、謎に迫っていく過程が面白かった。遺伝子だけじゃない母子の愛もふたりの分身の友情も良かった。

・有栖川有栖「マレー鉄道の謎」


英語が苦手な海外謎解き面白かった。(聞き取り不能)とか(臓器の名称なんて知るか)みたいなやつが。
社長の周りで都合よく人が死んでることと、ワンフーが巨大な何かに対して敵討ちを挑もうとしてたことが明らかになったあたりで犯人は段々分かってくるので最後の種明かしシーンはハラハラした。
文親はなんで声真似電話なんてトリッキーな真似したんだ?とちょっと思ったけど、普通にワンフーに伝えたら絶対ワンフーが下手をうち、ワンフーもろとも自分も消されると咄嗟に判断したのかな。そのあたりの狡猾さは、次期社長として受けた教育の賜物なのかもしれない。

・倉知淳「日曜の夜は出たくない」


同意しかないタイトル。と思ってたら実際はもっと切実だった。
色んな登場人物がちょっとおかしな名探偵猫丸先輩に「遭遇」していく短編集で、実際に血生臭い事件に直面するというのは少ないけどしっかり事件を解決していくのが面白かった。しかし最後のアレをどう受け止めていいか分からない…。

・江國香織「きらきらひかる」


ちょっと普通じゃない夫婦の話。実際笑子みたいなタイプの人が嫁だったらかなりストレスたまりそうだけど、睦月と紺や銀色のライオン達と一緒にいると何故かビミョーに噛み合ってるように見えるし、きらきらした綺麗な文章のためかまったく悲惨な家庭に見えなかった。実際は両家の両親の反応が普通だし睦月の方が常識的なんだけど、「ずっとこのままでいい」っていう笑子に同意してしまうというか。

・東野圭吾「美しき凶器」


ミステリだと思ってたら未知の人造人間から逃げ回るスリラー…みたいな感じ?そのへんのジャンル分け詳しくないので分からないけど最初の吉村殺害時天井に貼り付いてる女のシーンで「そーいうやつ??ww」ってなりました。最終的には女は怖いし女は強い的な?
非人道的なやり方で生まれた「娘」だけど彼女自身偏った環境で育ったせいで暴走してしまった訳で、アスリートとしてデビューしていればまったく違った人生になったと思うと彼女を復讐者にしてしまった四人もまた罪深い。実験の件で批判されることにはなっても殺人者にはならなかっただろうに。

・有栖川有栖「スイス時計の謎」


遺体の一部を持ち去る系の話はよくあるけどその理由についてよく毎回色々考えつくなぁ…と感心した「女彫刻家の首」。
表題作は昔の仲間だからこそ意地になってしまうプライドとか色々あるよねと自分のことのように思ってしまった。「シャイロックの密室」のトリックは常人にはなかなかたどり着けないものだけど、サンドイッチで食中毒の時点で既に致命的な気がする。色々運のない犯人だった。

◆という読書感想文でした。
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