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もう2月だよ10冊感想文

2019.02.02 22:45|読書感想文
◎ネタバレ注意◎

・原田マハ「アノニム」


一言で言うと「オーシャンズイレブン美術品バージョン」みたいな感じ?
ふんわりとイメージでしか知らない近代アートや「オークション」を経営する会社という世界を知れて面白かった。いやオークションって言ったらそのアレじゃないですか…なんかこう悪い貴族がなんか色々やるみたいなそんなイメージくらいしかないじゃないですか…。面白かったけど今回のミッションで自分の得意分野・専門知識をがっつり生かして活躍したアノニムメンバーは数名だったのでそこはちょっと拍子抜けた。ヤミーとオブリージュは金持ちってだけだしエポックは人当たりがいい配達のオッサンって感じだし。続編でちょっとずつスポットあてるキャラを変えていくとかそういう予定なんだろうか。今回はネゴ回みたいな。

・内田康夫「平家伝説殺人事件」


久しぶりに浅見シリーズ。最初の方があったから借りてみたんだけどもうこの時点でいつものお約束は確立されてたんですね。ただ浅見さんが思ってたより積極的というか、普通に佐和にちゅーして恋人とまで呼んでるのに最終的には特に理由もなくこれっきりで…みたいに別れるのはわりとクソだなと思いました。ご当地ヒロインは男の夢っつーかこれもまたお約束なんでしょうけど。両想いで両家族の印象もよく故郷も捨てられるって言ってんだから別れる理由なくない??あと「女性は自然体(すっぴん)の方が美しいのになぜ化粧で塗りたくるんだろう」とかいう素の女性を愛するオレを気取ってるけど実はただの面食い童貞みたいなこと言うのもちょっと。まあ浅見さんは高望みっつーか本人ハイスペですが。トリック自体は面白かったです。

・有栖川有栖「赤い月、廃駅の上に」


鉄道にまつわる不思議な短編集。やっぱ鉄道・駅っていうと死出の旅って連想がポピュラーなんだろうか。ほぼ全部人の生き死にが絡んでたような。
「シグナルの宵」では人によってはすぐ幽霊!って騒ぎそうなところを「指紋が残ってない?焼いたんだ!犯罪の匂い!」ってなるところに推理作家ぢからを感じた。「最果ての鉄道」では渡し船からフェリー、鉄道と冥界の通行手段も進化してってるのが面白かった。

・村田沙耶香「消滅世界」


がっつり繋がってるのかは分からないけど、「殺人出産」よりちょっと前のパラレル世界って感じなんだろうか?
「結婚相手にはちゃんと恋人もいて」とかナチュラルに狂ってるワードがぽんぽん出てくるどう考えてもヤバイ世界なんだけど、これで皆幸せにやってるならわりといい世界なのでは?…とも思ってしまう。殺人出産制度とか産刑まで行くと怖いけど、性犯罪はほぼなさそうだしこの世界。男も女も産休や育休取るのが普通で、二次元に恋することが普通で、堂々と推しの話したりグッズ持ち歩ける世界…素敵やん…?

まあでも「消滅」とタイトルにある通り、実験都市の中では家族や個人という単位がぼやけ、繁殖を目的とした動物のような世界に感じたな…。「『子供ちゃん』は皆の子供だから皆で育てる」というのは一見理想的な社会に見えたけど、主人公が流産した時の「あなたが産めなくても他の人が産むから」という空気はぞっとするものがあった。個人の悲しみが軽減されるとも言えるけど、女王が産んだ子を集団で育てる蜂社会みたいだなって…。
でも樹里の話(人間は皆進化の途中とか、一夫多妻制が正常とされていた時もあったとか)はすごい正論だったし、ヤバイと感じはするけど「これはこれでいいのでは?」と否定しきれないこの感じが怖いんだろうなと思う。

・内田康夫「菊池伝説殺人事件」


「菊池」という秘密主義に覆われているものを外からつついているうちに、いつの間にか全部終わってしまった…みたいな事件だった。菊池寛が「菊池」という苗字にコダワリがあった(菊地と誤字られると怒ったとか)ってエピソードはなんとなく聞いたことあったけど、実際の菊池一族の皆さんもこんな感じで菊池姓にプライド持ってたりするんだろうか。学生のころクラスにいた「キクチ君」は菊池と菊地どっちだったっけ…とふと思った。

・中山七里「テミスの剣」


有名なシリーズがあるそうなのでその前になんか単発のないかな~と思って借りてみた。これも前日譚的な話だったみたいだけど普通に読めました。
過去の冤罪事件を洗うっつったってもうこれ以上何を??って思ってたんですが、最後に予想外の人物が出てきてアチャーって感じだった…。
最後も前途多難なオチだったけど、主人公が苦悩しながらも内部告発して膿を出してるぶん以前読んだ貫井徳郎の「灰色の虹」の結末よりかはずっと希望があった。でも嫁には逃げられて当然だったしむしろなんで結婚したの感すらあった。

・三津田信三「禍家」


久しぶりの三津田信三。自分の家が怖いシリーズ。
ホラー描写がちょっと怪物的というか派手なので、レナに可愛い子役持ってきて映画化とかしたら映えるんじゃないかと思った。レナと二人で謎に迫っていくところが面白かった。序盤の終わりあたりに出てくる謎の子供のことは気になってたので最後のやつは怖かった…。この感じだと主人公がもっかい戦うっていうか今度は主人公・祖母・嫁が殺されて子供だけ生き残るパターンになりそうで不穏すぎる。

・風野真知雄「銀座恋一筋殺人事件」


「恋」シリーズの最終巻だったらしいんだけど間を読んでないので、一つ一つの謎は面白かったけどちょっとよく分かんないところも多々。おゆういつの間に帰ってたんだよ…。君がややこしい事情抱えてるのは知ってるからさっさとくっついてやれよ…。
耳袋シリーズはこの後もいくつか購入済なんだけど飛び飛びなので、また続き物になってたらちょっとやだなあ。

・畠中恵「えどさがし」


久しぶりのしゃばけシリーズ。外伝だけど。
太郎君の話がすごい神様っぽくて面白かった。国造りの神話みたいな。
「えどさがし」は明治の世に転生した若だんなを探す話ってことだけど、若だんなが長崎屋で死んだあと妖怪たちはどうしてたんだろう…と思うとつらい。というか明治妖モダンか何かも妖が警官やってたけどなんで妖の間で警官やるのが流行ってるんだろう…?

・東野圭吾「むかし僕が死んだ家」


正確には「僕が死んだ家」が舞台じゃなかったけど、過去の謎を解いていく感じが面白かった。クノッソス宮殿の話も興味深かった。

◆という読書感想文でした。
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