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バケモノの子感想文

2015.07.29 22:58|雑記
一言で言うと面白かったです。
前半でコミカルに絆を描き、後半は怒涛の展開で分かりやすく泣かせてくれる王道な構成。前半の修行シーンなどでは映画館での中ではケラケラと小さい子供の笑い声も聞こえたし、親子でも安心して観れる映画なんじゃないでしょうか。戦闘シーンもかっこいいので男の子も喜ぶと思います。というか男の子の客多かった。以下ネタバレ感想文。

・OPの大泉洋のナレーションが耳にキンキンきて、「音量調節ミスってんよォ!」とか思ったけど、クマテツのところの「子供なんているはずがなかった…」というところに今後の展開を予想して勝手に泣きそうになる開始直後。親子ものに弱いって言っても弱すぎである。

・居場所をなくして一人で渋谷の街を彷徨う子供は見るのも痛々しかったのですが、バケモノの世界に入ってくるとやっぱり一気に面白くなってきました。花瓶のある静かな廊下の風景もミステリアスでいいし、街の雑多な荒っぽい賑わいは千と千尋を彷彿させて、蓮君は泣きながら逃げ回ってたけど私は楽しくてしょうがなかったです。こういう風景大好き。

・卵かけごはんうまいだろ!いや醤油は欲しいけど!とかツッコミつつ、クマテツと絆ができていくとこは普通に良かった~。CMでちょっとだけ見た「負けるなー!」って応援は案外最初の方に出るんですね。生卵がダメ描写は海外意識してんだろうかとかどうでもいいことを思ったり。
足跡をなぞって修行するとこは「ジャッキーチェンだ!」とか思いつつ、クマテツをマネっこしながら少しずつ九太が強くなっていく演出も良かったです。マネっこしてるシーンはどっちも可愛いし。

次郎丸も案外いいやつで、同世代の子供達と馴染めたのも素直に良かったなと思った。次郎丸の声優って、「おおかみこども」の雪の幼少期の人なのかな?この絶妙に可愛くないダミ声が逆に可愛くて何故かハマります。萌えとか一切狙ってない感が潔くて良し!

・クマテツはホントにダメ師匠だった!師弟ものって一見ダメ師匠に見えてもなんやかんや師匠のが達観してるものですが、クマテツには九太が絶対に必要だった。九太がいないとダメだった。クマテツは師匠枠、というより成長枠で九太とW主人公くらいのポジションなんだと思います。
基本二人は怒鳴り合ってばかりだし、九太の方が歩み寄ることの方が多い。でも九太と触れ合うことで一緒に成長していくってーのはイヤってほど伝わったので、この映画のテーマである「親も子供を育てることで成長する」だかなんだかは成功してると思います。
クマテツが周囲から慕われるようになった理由は「九太が立派に育ったから」以外見当たらないのがちょっと残念だったかな。つってもクマテツも元々子供みたいなだけで性格は別にイヤなやつじゃないんですよね。最初のいおうぜんの試合で「なんて礼儀のないやつなんだ!」とか言われてたから、九太と修行することによって礼儀が身について、その時点で周囲の人からは好かれるようになったのかもしれない。次郎丸を見ても基本「強いやつが正義」みたいな世界だし。

・ただ後半に出てきたヒロインの楓は、正直取ってつけた感が…。
うっかり渋谷に戻ってきてしまった~までは分かるけど、そこからいきなり図書館に行って小難しい海外文学を読みだすのも謎だし、それで知的好奇心に目覚めるのも唐突感があった。元々蓮が文学少年だった~とかなら分かるんですけどね。見た目からして普通の勉強嫌いのクソガキだと思ってたんで。
楓の抱えてる「闇」自体はうやむやに解決しないまま終わったし、どうにも中途半端感。まあ楓自体に興味がないので、これ以上楓の掘り下げされても困るんでこんなもんでいいんですけど。「おおかみこども」の雪とちょっといいかんじになった男の子と違って、楓はガッツリ恋愛っぽいのでそこもちょっと見てる方としては温度差を感じた。まあ楓は「人間側から」蓮を支えてくれるポジ、かつ父親と結び付けてくれる人材として必要だったんでしょうね。

・九太の胸に空いた穴をクマテツが埋める(物理)、というラストの展開はとても良かった!今まで二人でぶつかり合いながらなんやかんや成長してきたクマテツだけど、最初で最後の本当の親のような「無性の愛」を捧げたと思うと泣ける。
一応は斬られて収まったものの、一郎彦の胸の穴はどうなったのかな~とも少し思う。けどまあこれは一郎彦の話ですね。いおうぜんや次郎丸が思う気持ちは本物だし、今後塞がっていくのだと思います。いおうぜんさんは教育を間違ったと言わざるを得ないですが(誤魔化さずに伝えるべきだったんだろうなあ)、いおうぜんさん自体はすごくカッコイイし悪い人じゃないので応援してます。

・という感じで、総合して面白かったです。
クマテツVSいおうぜんは負け試合も勝ち試合もどっちもかっこよかった!修行シーンも良かったし、こりゃ男の子がこぞって観に来るもんだなと納得しました。タタラと和尚もいい味だしてるし、クマテツの家で過ごした日々はまったく色気がないのにすごく楽しかった。この「親子・友達で楽しめる長編アニメ映画」が、ジブリからすっかり細田作品に変わりつつあるのが若干寂しいのですが、これも時代の流れなんですかね…。

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